NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

犬種が豊富なのと、同じ犬種でも毛色の違いや個体差があるところ。
おもちゃなどのアイテムがいろいろあります。
アドバイスの出し方や、コンテストなどはこなれた感じがしました。
マイクを使って芸をさせるのはいいと思います。
無線を使ってのすれ違いは、出会える環境にある人は楽しいと思います。

BAD/REQUEST

子犬の仕草や表情が“機械的”に感じました。よく見ていると、ある種のパターンを永遠に繰り返している印象です。仕方ないとは思いますが、パターンがすこし少ないのではないかと思います。これは、犬種が多いことの弊害かも知れません。

芸を覚えさせることと、散歩すること、おもちゃを使って遊ぶことがメインで、どれだけ子犬がカワイイ反応をしてくれるかがすべてのはずなのですが、そこが“機械的”に見えてしまったらすべてぶち壊しだと思います。

成長要素がないため、見た目の変化はせいぜいアイテムで着飾る程度です。
成長・変化を楽しむことができないために、ある程度遊ぶと飽きてしまうかも知れません。

音声入力の精度もそれほど高くなく、私の場合は「ふせ」と「おて」をよく間違えていました。こういう場合には、呼び方を変えればいいのですが、子供などそういうことがわからない人へのフォローがほとんどないと思いました。
現実の子犬では芸をやってくれないことも多いので、単なる入力ミスなのに何も疑問を持てないかも知れません。そうなると、ちょっとした不幸だと思います。

それと、コンテストの時の芸の名前も、ユーザーが付けたものに置き換わらず、思わず間違えてしまうことがあります。
音声入力の関係で、ユーザーオリジナルの名前を推奨すべきなのになぜでしょうか？
簡単なことなのですから、その程度の配慮は必要だと思います。

こういうゲームで、オートセーブでないのは少し危険な感じがします。
また、セーブにすこし時間がかかるのも「快適さ」のマイナス要素とします。

COMMENT

「すれ違い通信」というのに期待していましたが、できることはあまり無く、そんなに楽しいとは思えません。しかも、ＤＳは大きく重く、持ち歩く習慣のない人間にはかなり苦痛です。発売後、時間がたてば出会える可能性はどんどん下がるはずですし、それほど期待すべき機能ではないと思います。
「すれ違い」を以上のように評価すると、「オリジナリティー」要素はまったくありません。今まであったペットゲームの、単純な延長線にあると見るしかないと思います。
重要度を低いと見積もった上で「すれ違い」を加えても、２が相当だと思いました。

タッチパネルによる操作も、確かにブラシやおもちゃを投げること（方向と強さの調節）には確かに便利かも知れませんが、その程度です。
タッチパネルだから特に子犬とふれあった感覚がある、などということはありませんでした。
子犬をいくらタッチペンでぐりぐりしても、当然ですが撫でている感覚はありません。
子犬を撫でる感覚というのは、子犬の温もりや呼吸を感じることであって、パターン的な仕草を見ることではないはずです。


犬種がいっぱいあったり、同じ犬種でも個性があったりというのは、「ゲームとしては」当然な方向性だと思います。しかし、このゲームは「子犬をかわいがる」という方向性を示したかったのではないのでしょうか？
だとすれば、むしろ一匹の子犬と長くつきあえるような仕掛けをたくさん用意すべきなのであって、次々と犬を替えて違いを楽しませるような要素は否定すべきだったと思います。
逆説的かも知れませんが、成長や寿命がないことは、むしろ次々に替えることに抵抗がなくなると思います。

「ゲーム的」なコンテストなどもありますが、あまりにも付け足された感じが強いです。
（お金でエサやアイテムなどを買うシステム全体を含め）

このゲームは、一方で「ゲーム的」であり、一方では「ゲーム的」であることを否定しているように感じます。これをちぐはぐと感じるか、今までになかったゲームと感じるかでこのゲームの評価は決まると思います。

コンテストやアイテム集めを楽しむゲームとしてみたら、ｎｉｎｔｅｎｄｏｇｓは完全な失敗作です。