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GOOD!

オリジナリティー：確かに既成作品からの試みではあるが「不思議なダンジョン」シリーズのゲームとしての完成度に「ポケモン」独自の世界観がうまくマッチし、相乗効果を生み出している。それにより「このゲームにしかない」魅力が創出されている点で、十分なオリジナリティーが存在すると評価できる。

グラフィックス：良質なドット絵は、そこらの3Dのグラフィックを凌駕する魅力を備えている。500種類にも迫るポケモンとその顔のグラフィックを作成するのは、ドッターも苦労したであろう。丁寧な仕事ぶりが窺えるグラフィックである。

音楽：全体的に旋律がしっかりしている曲が多く、古き良きゲーム音楽の匂いを感じた。音楽の配置も適切でストーリーと相まって素晴らしく心に響く曲もあり、5点をつけるのに吝かではない。

熱中度：ハマる人はとことんハマるし、ハマらないひとはハマらない。えてしてそれがゲームというものなのだが、やりこみ要素も多かったため、私に関しては十分すぎるほどハマってしまったと言える。時間を忘れるほどハマったという意味で、5点をつけたい。

満足感：非常に密度が濃いゲームになっていると思えた。十分5点に値する。

ストーリー：特筆すべきはこのストーリーだろう。本編のポケモンは「主人公が自分自身でストーリーを紡ぎ出す」ことを妨げないようにするため、非常に自由度が高い（反面、ストーリーは最小限に抑えられている）構成になっている。当然ポケモンたちとのふれあいは、脳内で自由に会話を想像する事になる。（僅かながら、ダイヤ・パールでは心情についての試みがあったようだが）しかし、500匹近くまでに増えたポケモンをそれぞれ有効にする事が難しくなってきているのも事実だ。そこで、「ポケダン」のポケモン世界へのアプローチは非常に有効なものとなってくるのである。まさに「ポケモン」という世界観に対する「もう一つの解答」と言っても過言ではないのではないだろうか。

BAD/REQUEST

快適さ：及第点ではあるが、気になる点はある。セーブの出来る場所、長さについては不満がある。砂嵐でいちいち止まらされるのもストレスがたまりマイナス点。持たした道具が探検後自動的に外れるのも疑問。

そしてエンディング後にもストーリーがあるが、正直、製作者が途中で力尽きた感がある。おそらく本気でやるとなると、エンディング後の長さがエンディング前の長さに匹敵してしまうかもしれない。伝説系のイベントは全部作ってほしかったが・・・エンディング後のストーリーはは飽くまでも「ひとつの未来」と思うべきだろう。

COMMENT

○当方のレビューはは前作未体験・シレン未体験・ポケモン本編全作体験、であるものとしてお読みいただきたい。

一つの合う・合わないの指標としては、

・合う
ポケモンの世界観が好き
難易度はほどほどが良い

・合わない
シレンのゲームバランス・システムが好き
難易度はシビアでハード派

参考になれば幸いである。