NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

(「ウィッシュルーム 天使の記憶」クリア後にプレイしました。)

・先が知りたくなる展開
何も知らない主人公が島や屋敷を探索して行く内に少しずつ確信に迫っていく様は、やはりどんどんプレイしたくなる。わざと小出しに意味深にわかっていくので気にならずにはいられない。同行するディーが少しずつ過去を思い出して行くのもあって引き込まれた。

・謎解きが楽しい
ウィッシュルームはどちらかというと会話がメインだったが、こちらは無人島ということもあって脱出ゲームに近い謎解きがメイン。それに加えてタッチペンを使っての謎解きも多いので、普通の脱出ゲームより圧倒的に楽しい。難易度は一部がやや高めで、特にタッチペンでの謎解きシーンがウィッシュルームと違い、まだクリア不能なのにタッチペン操作が出来たり、「戻る」で任意でやめることも出来るので、その段階でクリア出来るのか出来ないのかわからず詰まることがあった(オルゴールの回し方は難しかった…)。

BAD/REQUEST

・短い
これはほぼすべてのプレイヤーが同意見でしょう。私は謎解きでやや苦戦してクリアまで4～5時間ぐらいかかったが、謎自体があまりに少なすぎる。この倍はあっても多いとは言えないぐらいだと思った。

・2周目
1週目終了時にセーブが出来て2周目がプレイ可能だが、あまりの変化なさにガッカリした。一番の変化といえば真のエンディング(?)だが、これがたった1画面しかなく、しかもそれが続編への引きという…。また、真のエンディングの条件が1周目のGOODエンディングと全く一緒で、プレイ中の内容や会話なども全く一緒で繰り返しのプレイでしかない。さらにスキップ等の機能もないのはつらい…。はっきりとした2周目なのに、こんなに変わってないゲームは初めて見た。

・細かな快適度
メッセージ表示速度がやや遅めで、速度変更も出来ない。2周目も遅いまま。また、章仕立てなのに章が終わる時にセーブさせてくれない。個人的にだが章などで区切られるゲームは章が終了時にセーブ画面に行って欲しい。

・ディー
悪いとは言わないが、どちらかというとリアリティーな世界観で科学的な研究が鍵になっているシナリオなのに、非科学的象徴ともいえる「幽霊」と共に行動することは最後まで違和感があった。途中まではもしかして謎の研究「アナザー」が関係した幽霊なのかとも思ったが、結局普通の幽霊でした(笑)何故ここだけファンタジーだったのかが謎。

COMMENT

ウィッシュルームがこのゲームのシステムを引き継いだとは知らずに逆の順番でプレイ。結論から言うとそれなりに楽しめたのだが、やはりボリュームの少なさはあまりに残念。謎解きの感じはバイオハザードと近いタイプだが、こちらは敵が出てくるわけでもないので、タッチペンでの操作があるといえこの長さではどうしても物足りなさは否めない。さらに2周目とは呼べない2周目のせいで楽しめた1周目の評価も半減してしまった。

ボリュームの無さは致命的だが、グラフィックや音楽なども含め値段を考えなければDS初期の意欲作として十分及第点ではある。ウィッシュルームを含めタッチペンやDSの機能を生かしたAVGとして良いゲームと言えると思う。長く遊びたくないとか1周目がクリア出来れば良いって方にはオススメです。