NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・グラフィック
親しみやすいキャラデザイン、ドットで描かれた背景など、グラフィック面での不満は特に感じませんでした。

・操作性
ややこしい操作を強いられる場面はなく、殆どストレスを感る事なくキャラクターを動かせました。

・音楽
血湧き踊るような熱いBGMは無かったように思いますが、聴いているのが苦痛になるようなBGMも無く、全体を通して音楽がBGMとして適切な存在感をもって流れていたと思います。
特に後半のダンジョンのBGMは雰囲気も良く、プレイを心地よく盛り上げてくれました。

BAD/REQUEST

・システム
一番の不満点は装備品の氾濫。そしてその処理の煩わしさ。
ダンジョンをひとつ攻略する間に手持ちも倉庫も満杯になるほど、敵が武器防具を落としまくります。
しかもこのゲームは基本的に使用武器を変更する必要性もない為、ドロップ装備品の殆どはジャマなだけ。アイテム欄を開ける為に頻繁に拠点に戻って手持ちを大量に売らなければならず、とても不毛な作業感を感じました。
装備品に付ける強化オーブの付け外しも不必要に面倒な仕様になっており、ややストレスに感じました。

・シナリオ
良くも悪くも平凡。毒にも薬にもならない、といった印象です。
日曜の朝にやっているような「仲間との絆で世界のピンチを乗り越えてゆく少年向けアニメのノリ」と表現するのが妥当だと思います。
また各キャラクターにも悪い意味でアクが無く、どうも愛着を持つことができませんでした。
更に、物語中にカタカナの固有のワード（アポクリファ、とか）が大量に出てきて、読んでいて「それって何の事だっけ？」と思う事も多かったです。
世界観や雰囲気を演出する為とは言え、この分かりづらい用語の多用には辟易しました。

・ゲーム性
選んだ職業の特性によるものかも知れませんが、ボス戦においてもバトルにあまり戦略性はなく、基本的に回復を交えながらの攻撃連打、というゴリ押し戦法で通ってしまいます。バトルシステムの目玉は相手の防御を崩す「ブレイク」のシステムなのでしょうが、ブレイクする為にプレイヤーが取るべき行動はやはり攻撃連打であるので結局ゲーム性は乏しく、特に面白いシステムとして機能していなかった気がします。

COMMENT

総評としては、本当に「可もなく不可もなく」といった感じです。ボロカスに言ってやりたくなるような落ち度は見当たらない代わり、関心したり称賛したくなるような尖った点も特に見当たりません。
中古の500円で購入したので、値段に見合うくらいには楽しめたかな、といった感じです。
キャラや武器を変えての周回プレイ、EXシナリオ等が用意されているので、もし気に入ればそこそこ長く遊べるゲームになるかもしれません。