NintendoDS mk2 :: マール王国の人形姫天使が奏でる愛のうたレビュー

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マール王国の人形姫天使が奏でる愛のうたレビュー

発売元	日本一ソフトウェア（オフィシャルサイト）
発売日	2008/08/07
価格	5,040（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	ミュージカルRPG

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
3pt	3pt	3pt	2pt	2pt	2pt	2pt

総合点
47pt

GOOD!

-ストーリー
基本的にはメルヘンの王道。
囚われの王子様を村娘が悪い魔女から救い出す。
･･･って、おい王子。
セリフ分岐で迂闊なチョイスするとヒロインが「二度も同じ過ちを繰り返すなんてこんな愚かな人間だったとは見損なったよ」とか村人皆に「悪いけど出てって」とかヒロインが悪者になったりするから侮れない。

-ＬＶアップ時
ＨＰ／ＳＰ自動回復。
アイテム買い揃えなくていいので楽。

-ダンジョンマップ
以下の図形の要領でダンジョンの簡易マップが表示されている。
□?□?□　□?□
フィールドは細かくマスに区切られており、画面端まで進むと次のマスへ移動する形態を取っている。
ゼルダの伝説と同様のシステム。
「?」で繋がっているマスは通路で繋がっている。

-オート戦闘モード／同時行動
敵が弱いのでひたすら殴るだけで勝てるのでコマンド選択の手間が掛からないのは良い。
行動速度が重なった時は同時に攻撃するので時間短縮になる。

-演奏/感謝ゲージ/ごほうび
ヒロインは直接アタッカーにならずサポート専門になっている。
演奏による支援効果で戦いをサポート。
演奏を繰り返すと感謝ゲージが最大５ストックまでたまり、ごほうびコマンドで必殺技が使える。

-エトワール参戦
ライバルキャラが何度か戦闘にスポット参戦してくれる。

-人形成仏イベント
人形に宿る魂たちの持つ願いを達成すると成仏するイベントが発生しコルネットが新技を会得。
成仏したあとも人形自体は戦力として使用できる。

-シェリー編／外伝
３に相当する短編集タイトルからシェリー編＋αを収録。
本編以上に切ない。

-敵ＨＰ表示
一度戦った相手は図鑑に登録されＨＰが表示されるようになる。

-相談コマンド
今から何すればいいかキャラが教えてくれる。
ゲーム中断で進行状況を忘れたときや次にどこへ行けばいいのか迷ったときなどに役立つ。

-曲
テーマ曲は雰囲気が良いです。
明るい場面にも暗い場面にもマッチする。

BAD/REQUEST

-ダンジョンマップ
建物系は問題ないが、洞窟系の場合、マップの配置がおかしい。マップ右下端の階段を上ると上階の左下端に、そのすぐ左の階段を上ると上階の右上端に階段が続いてるなど位置関係が異次元。
予め知って無いとマップを信用して探索してると余計に迷う。

-装備欄／装備品
装備欄が三つしかない。装備欄に武器欄／防具欄の区別が無いので武器ｘ３／防具ｘ３などの偏りも可能だが、装備品の種類が圧倒的に少ない。
店で買える装備は攻撃力（防御力・賢さ）＋５／＋１０／＋２０程度。補助系のアクセサリも種類は少ない。

-セーヴ
やや遅い。

-ミュージカル
チビキャラが歌って踊ってしてるが要はただのデモシーン。
ビジュアル系大作ＲＰＧがふんだんに入れたがるというアレ。
別段歌が上手いわけでも絵がすごいわけでもないので見所としては役不足。

-ストーリー
国や村の守り神と戦うという同じシチュエーションを３回も繰り返すのでしつこい。
挙句に三件目はサブキャラが理不尽なバッドエンドに陥る。
危険なダンジョンへ守り神と戦いに行って死ねば無罪。守り神を倒して生きて帰れば有罪死刑。
どこの世界の魔女裁判ですかこれは。

-冥界の門
何の前フリもなしに隠しダンジョンへ行けとか言われても場所知らないよ。
なんで知ってる前提で行けとか言い出すんだ。

-クルル
ラストダンジョン直前でまさかのエースアタッカー戦線離脱。
ラストに来て二軍を使うハメに。
ゲームエンドまで復帰しないことには本気で閉口した。
いくらＰＳで非戦闘員だったとはいえ、そういう変更点アピールもなしにこんな仕打ちされても予想できんわ。

-エンカウント率／戦闘難易度
ひたすら戦うばかりで先に進めない牛歩。
嫌がらせかと思うほど頻繁にエンカウントするので素直に殴り続けてるとＬＶが上がりまくる一方。
そのためか、ボスキャラが４?５ターン以上生存できないほど弱い。
こんなに弱いんならエンカウント率下げてサクサク進ませてくれてもいいんじゃないの？
ボス戦の適正ＬＶよりＬＶ５くらいは雑魚をオーバーキルして進行してたと思う。
ＬＶが高くなっても低ＬＶな敵とのエンカウント率が下がらない。
もう弱いんだからイチイチ出てこないで欲しい。
あと、逃走に失敗してもペナルティが無い。

-ＬＶ格差
パーティの平均ＬＶが３０こしてるときにＬＶ１５とか仲間になっても出番が無い。
一軍のＬＶを追い越す頃にはもうクリアしてるでしょうよ。
なので最初の４人以外は戦力的には要らない子。
登場ＬＶを固定じゃなくて平均ＬＶを参照するなりして変数化してればまだ脈はあったと思う。

-デッドエンド／袋小路
宝箱も無しに行き止まりを連発とな！？
無駄に道のり増やしてプレイ時間の尺稼ぐのはやめてもらえませんかね。
エンカウントで充分稼いでるでしょ。

-説明書
誤植が酷い。攻略サイトで調べたら思いのほかかなりの数が有る。
ＰＳからのアレンジ版とのことだが、旧版の説明そのまま載せたのか？
公式サイトに
『マール王国の人形姫　天使が奏でる愛のうた』取扱説明書の誤記・誤植についてのお詫び
のページがある。

-人形成仏イベント
一部の人形はＬＶ条件が必要なので初期ＬＶの低い後発組は条件満たすのが面倒。

-ボリューム
本編14.5時間＋シェリー編3.5時間で１８時間ほど。
エンカウント／行き止まりによる助長を差し引くと内容はやや短い。

-ガード無し
防御コマンドが無いのでノーガード戦法になる。

-アイテムソート
並べ替えができない。

COMMENT

-総評
ストーリーは全体として割とよくまとまってて良い方だと思います。
戦闘もオート／演奏＆ごほうび／ＬＶアップ時ＨＰ・ＳＰ回復のおかげでイージー。
基本的にはストーリー重視な印象。
ただ、ＬＶ格差／エンカウント／行き止まりなど進行テンポの悪さ加減はいただけない。
誤植が酷くて変更点もわからないから、クルル離脱は特に酷い。

プレイ時間：10時間以上20時間未満（クリア済）
chaosさん [2012/09/09 掲載]

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