NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ゾイドの種類が豊富
これまでのシリーズと同様、様々なゾイドが登場する上、研究所で開発したり改造する際に自由に色を変えられるので、アニメなどに登場したカラーバリエーションやオリジナルカラーのゾイドでパーティーを組める。

・アトレーが台詞を喋る
ベースになった第一作では主人公であるアトレーの台詞はほぼ全て「………」だったが、
本作ではサーガ2以降（最初に喋ったのはGCのゾイドバーサス）と同様、
ちゃんと台詞を喋るので新鮮味がある。

・グラフィック
ゾイド、キャラクター共にサーガ2以降の仕様となっており、更に第一作では顔グラフィックの無かったアーカディア国王にも顔グラフィックがついた。

・戦闘システム
演出とテンポがよく、ストレス無く遊べる。

・一度行った時代に難度も行ける様になった。
第一作では一度行った時代には二度と行けなかったが、本作では一度行った時代にも自由に行き来できるようになった。

BAD/REQUEST

・テキストが平仮名とカタカナばかり。
前作であるサーガフューザーズと同様、テキストが平仮名とカタカナばかりなので読み辛く、取っ付き難い。
平仮名とカタカナを多用するのは、おそらく低年齢層を意識しているからなのだろうが、
それなら漢字にフリガナをふる方が様々な年齢層のプレイヤーが取っ付き易い思う。

更に、テキストが平仮名とカタカナばかりなのに、何故かゾイドを開発するのに必要なアイテムやそれらを入手する為のデッキコマンド、更に武器の名称には普通に漢字が使われている。

・シナリオの改変
発売当時の最新作であるゾイドジェネシスやフューザーズのストーリーがシナリオに絡んでくる為か、ベースになっている第一作からシナリオが改変されている。

しかも、その為に元々のシナリオにあったエピソードの一部が省かれたり、順番が入れ替わったりするなどしており、第一作に熱中していた筆者としては、個人的にかなり不満がある。
本作で追加されたシナリオについても、蛇足な印象がある。

・一度組んだパーティーを使い込めば使い込むほど、再編時に弱体化しかねない。
　本作では戦闘をした際にゾイドが取得する経験値の上限がなくなったので、ステータスや武器の改造と合わせて、お気に入りのゾイドを資金と時間がある限り際限無く強化できるが、
反面、一度組んだパーティーを長期間使い続けていると、その分の経験値による補正だけで、
パーティー内のゾイドと新しく開発したばかりのゾイドでステータスに差が出る。

その為、最悪の場合、パーティーを再編する際に、入れ替えるゾイドが強力でも、それが開発したばかりなら、総合的な戦力の弱体化が起きる。

・BGMとSE
第一作のリメイクなら、BGMとSEも第一作に準じたかアレンジした物にして欲しかった。

・系統図
本作ではゾイドのデータベースが系統別で図表化されているが、検索機能があるものの、広大なので見辛く、加えて過去のシリーズをプレイした人などから見れば疑問符が付く部分がある。

特に一部のゾイドは過去の作品では同じ系統でもベースゾイド無しで開発できたゾイドが、
系統図で関連付けられたベースゾイドが無いと作れなくなったのは疑問を感じる。

COMMENT

・総評
携帯ゲーム機で発売されたタイトルとしては実質的な最終作だが、
元になった第一作と比べると、戦闘システムとグラフィックは良いものの、悪い所で書いたように、テキストとシナリオが残念になってしまっている。


しかし、第一作で悩みの種だった部分は殆ど改善されてはいるので、平仮名とカタカナを多用したテキストや、追加・改変されたシナリオが気にならなければ、
十分に楽しめるゲームだと思う。