NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・絵本の様な雰囲気の新しい形のアドベンチャーゲーム。
タッチペンで色々な所をタッチしながら、ガラクタを仲間にして冒険していくゲームです。
キャラクターデザインはPSのここ掘れ！プッカ等で有名な森川幸人氏、ユニークだけど癒し系の側面も持った可愛らしいキャラクターが多く登場します。
メインキャラクターの立ち絵も多く用意されており、キャラクターの造形には相当の気合いが入っていると思われます。
背景も子供向けの絵本の様な質感で、色彩豊かでどこか懐かしい感じがして、童心に帰って楽しむ事が出来ました。
また、重要なイベントはコミック形式になっている為、低年齢層の方でも物語を理解しやすいでしょう。

・キャラクター同士の掛け合いも絶妙。
思わず笑ってしまう様なボケとツッコミの応酬で、最初から最後までテンションが高かったのも好印象。
登場人物が皆個性的で、プレイヤーを飽きさせません。
良い意味で少し間の抜けたBGMとキャラクターが上手くマッチしていて、気の抜けたゆるい雰囲気に癒されました。

・小粒だけど、笑いあり、涙ありの感動的なストーリー。
物語自体はあまり長くありませんが、中盤から後半にかけてじわじわと盛り上がります。
主人公が成長していく所も好感が持てますし、後半のエピソードからエンディングへの流れは目頭が熱くなりました。
親子の話がストーリーの軸になっていますので、親子ものに弱い方なら思わず涙ぐんでしまうかもしれませんね。

BAD/REQUEST

・戦闘は要らなかったかも…。
オーソドックスなコマンド型・ターン制の戦闘なのですが、妙にテンポが悪い様に思います。
このタイトル自体が牧歌的な雰囲気のアドベンチャーゲームですので、戦闘は蛇足だったのかもしれません。
仲間のガラクタ達は最終的に80人を超える大所帯になるのですが、戦闘で使えるものは極僅かです。
その為、戦闘もワンパターンになりがちで、退屈に感じてしまう場面が多くありました。
ゲームをクリアするまでに戦闘に遭遇する回数は非常に少ないので、あまり気にする部分ではないのですが…。

COMMENT

仲間のガラクタをコンプリート出来ずにプレイし終えてしまいましたが、およそ7時間、たっぷり癒されました！
操作や内容も難しくなく、ライトユーザーや女性、低年齢層のプレイヤーさんにお勧めしたいタイトルです。
キャラクターがとても可愛いので、ゆるキャラ等がお好きな方にもオススメ。
アニメ調の格好良いキャラクターが活躍するゲームも良いですが、こういったほんわかしたキャラクターが活躍するものも良いものです。

画面上の気になる部分をタッチして隠されたガラクタ達を発見していくというシステムが立体視に適した内容だと感じましたので、3DSでの続編の発売に期待します。