NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

■快適さ
まだまだ改善点は見受けられるものの、UIはシリーズ最高の快適さです。

■グラフィックス
キャラクターのドット絵は秀逸の一言。特に仲間キャラのは素晴らしい出来です。
続投モンスターは全部使いまわしなのは少し残念ですが、マップチップは殆どが
新しく美麗なものなので、巷での評価ほど僕は使いまわし臭を感じませんでした。
南国アステカテイストな４に対し、今作は中国テイストに和風を足した感じです。
ストーリーダンジョンの雰囲気は全体的にとても素晴らしい出来だと感じました。

しかしドット絵とは逆に顔グラフィックが４に引き続き微妙なので１点マイナス。
ドット絵だけでいいじゃんと思うほどドット絵が素晴らしく、顔グラが微妙です。


■新アイテム
上位ドラゴンのフロア追尾炎、デブートンの石祭り、ずっとみだれ大根のターン
などなど理不尽で凶悪なモンスターへの対抗策が出来たのはよかったと思います。
ただ一部のものは便利すぎてバランスが悪くなっているきらいがあります。


■熱中度
やはり不思議のダンジョンシリーズは熱中度が高いです。クリア後ダンジョンや
エクストラダンジョンも豊富で、その他のやりこみ要素も多く長く遊べそうです。


■難易度
ストーリーダンジョンはシリーズの中では難しめな部類だと思います。それでも
冒険を積み重ねアイテムを充実させれば普通にクリアはできるでしょう。

クリア後恒例のもっと不思議のダンジョンは４と比べるとかなり楽になってます。


■腕輪ゲーからある程度脱却
腕輪の便利さは前作からまったく変わっていませんが、入手が困難になったこと、
他にも強力な新装備ができたことなどで腕輪一辺倒という訳ではなくなってます。

BAD/REQUEST

■相変わらずいらない昼夜変化システム
・松明がかさばって邪魔。アイテム欄が圧迫されて鬱陶しい。
・松明の範囲が狭くフロアの探索時間が大幅に増えサクサク進めない。
・敵が同士討ちしまくるせいで１ターンの処理が長くテンポが悪すぎる。
・結局４と同様に使い勝手のいい技は決まっていて大して戦略性はない。
・事前に持っていく技を選んで準備する作業がシレンらしくなくてつまらない。
・４ではエドナ、５ではゲン以外の仲間が夜ではまったくの役立たず。
・４と同様に、意味もなく数が多い完全下位互換の使えない技の数々。
・敵に技「しか」効かないのはつまらない。装備を成長させる機会も失う。
・難易度の高いダンジョンの90F以降を即降りぬるゲー化するドコカイ弾。
・気配察知の有無で難易度が激変。

４からは若干の調整が入ったものの、相変わらず底の浅いクソなシステムでした。
何がダメって上記の不満点が全て解決されたとしても、ないほうがいいってトコ。
初心者には取っ付き難くなってるし、従来のファンには見限る要因になってます。
なぜ４であんなに不評だったのに継続採用したのでしょうか。


■悪ノリしすぎなアイテム名
前作である４の図鑑の説明文にも、ネチズンに媚びたネットネタがありましたが、
今作ではさらにそういう悪ノリ的なものが増えています。暇つぶしに見る程度の
蛇足部分にネタを仕込んでおくのは別に遊び心として悪くはないと思うのですが、
アイテム名などゲームの根幹の部分までネタ化しないで欲しいです。特に
コハルモエモエ　（←剣の名前）
コハルハアハア　（←盾の名前）
などは、はっきり言って気持ち悪さで鳥肌が立ちました。同人ゲーですかこれは。
楽草や右などの偽アイテムもなんか発想が中学生レベル。しかも数が多すぎです。


■武器成長システム
システムそのものは凄く面白いと思うのですが、４に引き続き、結局弱い武器は
最終段階まで育てても下位互換のままで、武器も盾もたくさんある割に差別化が
イマイチできてないです。最終段階まで育てたらその武器固有の合成ができない
印がつくとか、何かもうひと捻りがないと個々の装備を育てる甲斐がないです。

共鳴効果も使えるものと使えないものとの差が激しすぎます。特に初代からの
シレンファンにとって思い入れのあるカブラ・風魔シリーズが共鳴効果のせいで
微妙品扱いなのがなんともいえなく寂しいです。

COMMENT

今までやったシレンは初代、GB1、GB2、DS1、DS2、DS4、そして今作です。
４も５も凄く面白いのですが、やはり先述の夜のせいで惜しい作品になってます。
夜さえなければ最高の作品になれたかもしれないのにと思うと残念です。

まぁしかし夜のないダンジョンもいくつかありますし現在では新品でも
4000円くらいまで値下がりしてきているので、買って損はないはず！