NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

【オリジナリティ】
タワーディフェンスとうのは本家未プレイで派生モノをいくつかやっただけですが、このゲームはどのゲームとも全く違う作りでした
単に砦やキャラを設置して後は見守るだけ、という物ではなく主人公が壁の修理をしたり敵を攻撃して砲台の負担を減らしたりなど、せわしなく忙しいですが「戦っている」という感じがします
特定のステージでは仲間も参加するため、こういうゲームにありがちな「主人公だけ働いてて他のキャラはなにやっとるん？」という事をあまり感じませんでした
また、砲台やトラップもさまざまな種類があるため個人個人の戦法に応じていろんな使い方ができるし、敵の種類も多くそれぞれが個性的な特徴を持っています
バトルフェイズとビルドフェイズに分かれており、建築物を設置できるのはビルドフェイズの時だけなのでいかにビルドフェイズで十分な迎撃体勢を整えるかで勝敗が分かれます（バトルフェイズ中は修理はできても再建築は不可能）

【グラフィックス】
この会社はドローントゥライフと言うゲームも手がけていましたが
そのゲームにもあったやわらかさのあるグラフィックはそのまま継承されています
キャラクターのモーションも手抜きのように見えて実はヌルヌルと動いているため良かったです

【音楽】
全体的に自分の好みでした！
イベントシーンは状況に応じてしっくりくるBGMが流れるので感情移入しやすかったです
そしてビルドフェイズとバトルフェイズまさに「拠点を守る」というのに相応しい重厚かつ勇壮なBGMでやる気を出させます
ラスボスのBGMもラスボスに相応しい威圧感漂う曲になっていました
個人的に最近プレイしたゲームの中ではダントツで良かったです

【熱中度】
ステージごとのテンポが良く、ストーリーも妙なお使いイベントなどが無くストレートに進むため
気がつけば相当な日数をやりこんでしまうほどのめりこみます
やめ時を見失う良ゲーでした

【快適さ】
タッチペンオンリーですが、このゲームはタッチペント相性がよく快適に操作することができます
建築物の設置は楽だし、修理や敵へのターゲッティング等の操作も簡単なので戦闘
またバトルはトマトアドベンチャーのようなちょっとしたミニゲーム風のアクションがあるためマンネリにならずにすみます
いろんな機能があるため少々ややこしいシステムですが、丁重なチュートリアルがあるため初心者でもすんなりプレイすることが出来ます

BAD/REQUEST

【不自然極まりない顔絵】
自分はあまりキャラ絵でゲームを評価したくない性質なのですが、このゲームは流石に違和感を感じたといわざるを得ませんでした
元々が外国製のゲームなので仕方がないのですが、立絵と顔絵にギャップがありすぎます
特に主人公の妹は病んでるんじゃないの？という位に妙な顔立ちをしています(ゲーム上の見た目は主人公の半分くらいしかないはずなのにやけに大きいし・・・)ヘザーンも妙に顔が大きすぎて不気味です
また驚愕した時の顔や怒ってる時の顔はまさに作画崩壊状態・・・おっさんキャラは結構見栄えがいいのに、絵師が違うんでしょうか？

【トラップが強すぎる】
とにかくトラップが妙に強いです
流石に砲台や壁無しでトラップオンリーで戦える程の凶悪なものではないですが、敵を凍らせて無防備にしたり、酸状態にして持続で高ダメージを与え続けたり、直接ダメージを与えたりと非常に強いです
これが「作動したら一定確率で破損する」とかなら良かったのでしょうが、次のビルドフェイズに移行するか一種類しかいないトラップを破壊する敵に破壊されるかするまで延々と作動し続けます

【酸の超性能】
異常状態の中でも酸は驚異的な強さを誇っています
RPGで言う所の毒なのですが、一定時間的の体力をぐんぐん減らしていく上に重ねがけが可能で最大３つまで重ねがけできます(主人公の酸攻撃、酸トラップ、酸砲台の３つ、ひとつにつきひとつまでしか発生しないのが救いか)普通に殴るよりも酸で削るほうが圧倒的に強いので、主人公のほかの攻撃が霞んでしまうのはちょっと惜しかったと思います・・・たくさん種類があるのに

【町の人の会話】
同社のドローントゥライフでもそうでしたが、町の人の会話があまりにも単調すぎて悲しくなってきます。一行しかセリフのないキャラが大量に要るなんて展開がJRPGであったでしょうか

【ステージ間の引継ぎ】
同じステージでは（一部例外があるが）そっくり施設が引き継げるのですが、別のステージに行く際に残っていた施設はキャッシュバック無しで消滅してしまいます
なので道中で全力を出し切ってしまうとステージ終了時に大量に残っていたらそのまま消滅という悲しい事態に・・・まあ、逆に言えば最低限の戦力でいかにがんばるかという楽しみもありますが

【クリア後の要素】
クリアすると今までプレイしたステージをもう一度やり直せるようになります！・・・それだけです
サウンドテストとか欲しかった・・・せっかくいいBGMなのにもったいなさ過ぎます

【エンディング付近のストーリーに違和感】
途中までのストーリーは結構で気がいいのですが、エンディング付近の展開がなんとも理解しがたいものでした
そんな簡単に許しちゃうの？殺す必要あったのか？ラストシーンで何でそうなるの？と思わざるを得ませんでした

COMMENT

海外のローカライジモノのため認知度が限りなく低いですが、ゲームとしての出来はかなり良いです
個性的なキャラクター、他では類を見ない工夫されたバトルシステム、ストーリー中に流れるレリーフのようなムービー、重厚なBGM、数多くの兵器・・・ほめる所が多すぎてまとまりません
タワーディフェンスに興味がある方はぜひ、無い方でも面白いゲームなのでお勧めです
また、同社の2Dアクションゲーム「ドローントゥライフ」も良作なのでどこかで見かけたらやってみてください