NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

●キャラクター
基本的に天然で、お気楽で、でも大事なところではきっちり締める主人公が大好きです。ただONE PIECEのルフィのような、少年マンガ的な主人公なので好き嫌いは分かれると思います。口癖の「やってみなきゃわかんねぇ」も最初はうざかったのが、そのセリフが敵対する組織との関係で、キーワードとなっていき、盛り上がったシーンで「キター！」となります。
また108人のキャラクターも個性的で、誰を連れて行こうか、ほんと迷います。

●ストーリー
個人的にシリーズ中最高傑作だと思います。徐々に明かされていく敵の真実にドキドキしました。

●専用武器の廃止
これまでのように各キャラクターの武器を鍛冶屋で鍛えるのではなく、武器を変えられます。武器はビジュアルも変わるのでその好みで武器を変えてみたりしました。また使いまわしが出来るので、みんなを育てたい派の自分にとってはうれしかった。

●背景の美しさ
これはいままでやったゲームの中でもかなり上位に入ります。移動速度が遅い、という意見もあるようですが、背景の雰囲気を愉しむならこのくらいでいいです。

●本拠地の広さがベスト。５では広すぎて迷ったりしましたが、広すぎず、狭すぎず。

●音楽
幻水シリーズは全部音楽が良いです。

●様々な種族が登場し、しかもそれぞれ異なった性格・戦闘能力をもっているのが楽しかった。

BAD/REQUEST

●アニメーション
イベントの際に挿入されるアニメーションに唐突さを感じた。キャラのイラストも何パターンかあり、ボイスも入っているので、そのまま展開した方が感情移入できたと思う。

●主人公の最強の武器が棍棒じゃないこと。しかも一番強い棍棒は見た目が最悪なので使う気も起きず。最初は棍棒を装備してたので期待させといて、最初以外は全く使わなくなる。

●DSiでプレイしたのですが、本体のスピーカーでも、イヤホンでも、外付けのスピーカーでも、音割れがすごかった。せっかくのボイスと音楽が台無し。

●一部のキャラクターの戦闘時の掛け声が、あきらかに手抜き。なんでそんな気持ち悪い声出すの？だったら無難な感じにしたほうがよかった。見た目は好きなのにそれが嫌で使わないキャラもいました。

●技の数が少ない。最後の方は結局みんな同じような技を覚えて個性がなくなってしまう。

●108人も仲間がいて、１度の戦闘人数が４人は少なすぎです。

●戦争イベントの廃止・軍師の不在
幻水シリーズにおいて、戦争をしているという緊張感を演出するのは、やはり戦争イベントでした。戦争というよりはファンタジー色が強くなった気がします。また、軍師役を多少物知りで頭のまわる友人にしてしまったことも、緊張感がなくなった要因。

●セーブポイントの少なさ
中断もできず、セーブポイントも少ないので、一周目は携帯ゲームなのに２時間くらいセーブできずにやめられないのはいかがなものかと。２週目は「このダンジョンは長いから時間のあるときにやろう」とか「何回かに分けて制覇しよう」とかいう知恵がついて丁度よくなるので、最初はエンカウント率の高さと相まって、ゲーム機を投げたくなりました。

●交易アイテムの所有数の制限
このゲームは敵を倒してもお金をもらえず、敵が落とした交易品を売る、またはお店での交易によってお金をためなければなりません。あるダンジョンで敵が大量に落とす「ルビーの原石」が、いっぱいたまってると思いこんでいたら、所有限度がわずか５個だったのはかなりのショックを受けました。

COMMENT

幻水シリーズはナンバリングタイトルは全てプレイ・クリアしていますが、108人の仲間を全員集めようと想ったのは、1と本作のみです。それくらいハマりました。1は良作ではありましたが、クリアまで24時間くらいだったことを考えれば、60時間ものストーリーをちゃんと最後まで盛り上げた本作のストーリー展開は見事でした。

108人の仲間を集めるという以外は、これまでのシステムをほとんど改変し、成功していると思います。

エンカウント率は多少高く、ダンジョンも少ないがそれなりに長いものがあるので、そこそこ歯ごたえはあると思います。

システム面での具合の悪さは他の方が書かれているように、かなりありますが、それでも最高のキャラクターとストーリーで引っ張っていける、久々にはまったRPGでした。幻水原理主義者と熱血嫌いな人以外はほとんどの方が楽しめると思います。「ティアクライス２」にも期待してます！