NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ストーリー　

何といっても良ストーリー。時代を行き来でき、「たら・れば」を実行し、自ら歴史を切り開いていける設定自体、ものすごく好みなうえ、その本筋となる話もすごく引き込まれました。
正伝と異伝という主な２つの筋を進める形ですが、最終的には１本なのだけど、経過の話自体はまったく違っていて、それぞれを楽しめます。　　

・グラフィック

世界観にすごく合ったドット絵。派手な演出やCG使いまくったムービーなんて無くとも、素晴らしいゲームはやっぱり素晴らしい。

・キャラ

主人公・ストックがとにかくかっこよかった。クールかと思いきや凄く熱い面も持っており、弱気になってイラついていた戦友・ロッシュを全力で叩き伏せて目を覚まさすという、展開は王道ながら「アツイわこいつら・・」と呟いてしまいました（笑）
その２人の関係を象徴する、エンディング中のロッシュのストックへの言葉に、思わずこみあげるものがありました。不器用な男２人の友情、いいッスね。

・サウンド

切ないような、もの寂しいような音楽が多い。まさにBGMという感じがピッタリだと思う。
なのでラジアントの世界観にすごく合う。一緒についてきたピアノサントラCDも非常に素敵。
自分は失礼ながら存じ上げませんでしたが、手がけた下村さんは有名な方のようなので、これで知ることができたのが幸運です。

・バトル

３×３マスのグリッド内で敵を移動させ、コンボをぶち込む！といった流れを、順番を変えたりして調整して、と考えながら戦っていく戦闘は面白かったです。技の説明やチュートリアルも懇切丁寧で迷うこともなくすぐ慣れますし。

・意外なバッドエンド

少々の演出と文が展開され結末するバッドエンドたち。なので１つ１つは非常にあっさり終わるので、ここは評価が別れるところでしょうが、バッドエンドの数量を考えれば適性だと個人的には感じます。中には、すごく意外なものもあって結構楽しめます。
アイツが敵になっちゃったり！とかね。

BAD/REQUEST

正直個人的にはこれといって無いのですが・・

・足音

強いて言えばこれ。皆さん思ってますね（笑）
最初は何？と思い理解するのに時間がかかったくらい不思議な足音。慣れの問題ですが気になる人は終始気になるかも。

COMMENT

発売日に買って一気に終わらせてしまったゲームです。
毎日寝不足で仕事に差し障りそうでした（笑）
とにかく話に引き込まれてしまいました。GOODであげた以外にも、全てのシナリオを通り真エンドを見た時の感動、主人公・ストックの最後の選択肢の後のかっこ良さ、などなどとにかくこれはやって良かったと思えた１本でした。

グラフィックに関しては、これはひょっとしたら世代によって別れるのかもしれないとは思いました。派手さもなければムービーもない、声が出るわけでもない、というのは最近のゲームしか経験出来ていない若い世代には少々物足りないかもしれませんね。
逆に自分のような、FCやSFCを現役でやってきた世代には、すんなり受け入れられそうな気がします。

アトラスさんのゲームをやったのは久々なのですが、いやぁさすが良いもの作ってくれちゃいますね。強いて辛かった点といえば、人間的に非常に出来た人物と、立場上仕方ないのですが敵対し戦わなければならない場面。いやぁあれは辛かった（苦笑）
悲しいけど戦争ですからね。

DSでRPGをお探しの方がいらっしゃれば、手にとってみてはいかがでしょうか。
話さえ好みであれば、確実に心に残る１本になるのではないか、と思います。