NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ストーリー
全部で５つのシナリオがあるのですが、どれも新たな謎と複線を残しつつ次の章へ…といった手法をとっていて、これがとてもうまくまとまっていると思いました。
また、証言者の発言が二転三転し、展開の先が見えたと思ったらすぐにさえぎられてしまうのも個人的にはうまくできていると感じました。
黒幕の存在も非常に驚かされました。あの人が黒幕だと思ってたらもう一人後ろにいたとは…。

・キャラクター
水鏡さんと一柳くんのキャラが激しく立ってましたね。信楽さんもなかなか良いキャラでした。
対峙する人たちも非常に個性豊か、てか濃すぎですｗ
リアクションもみな凝っていて追いつめた時は面白かったです。
そんな濃ゆいメンツの中でも特に一柳くんは光り輝いていました。
５話になってからの彼は格好良すぎです！
そしてあの泣き顔は反則でしょう…。彼の感じた痛々しいまでの悲しみや悔しさがこちらにも伝わってくるようでちょっと泣いてしまいました。
クリア前とクリア後でここまで評価の変わるキャラは珍しかったです。

・BGM
追求のBGMがすごく格好良いです。各キャラのテーマも個々の特徴を表すような良い曲ばかり。

・満足感
大満足です。上記の通り、内容がしっかりしたものである上に１日3?4時間ほどやってもクリアまで一週間くらいかかったので、ボリュームも満点。
これ以上あったらだれるであろうボリューム、ちょうどその境界線を見極めた上でしっかりと終わらせてくれるところがまた素晴らしいです。

BAD/REQUEST

・シナリオ
終盤の盛り上がりに対して、序盤はちょっと盛り上がりに欠けていたと思います。
あと黒幕の正体に驚かされはしましたが、正直その前の人物がラスボスでよかったと思う。
別段悪くはないんですが、あの人物と対峙していた時の白熱した感じはなかったので。
あと「これだ！」と思ってつきつけた証拠が、もう一段階あとで必要だったりすることが多かったのですが、こうするくらいだったら似通った情報を持った証拠品をいくつも出さないでほしかったです。
ちょっと書いてみるとこんな感じです（下手すぎる文章ですいません…）。
御剣「これがその証拠だ！」←似たような証拠が正解
犯人「くっ！しかしこれは決定的な証拠とは言えないだろう！？」
御剣「それも今から証明して見せよう」←ここでようやく正解
深読みしすぎるとこのような事態がよくおこります。
いやしかしこの手のゲームは深読みしてなんぼだと思うのですが…。

・快適性
メッセージ表示が若干遅い気がします。コンフィグで設定とか出来ればよかったのですが。
そしてそれによってボタン連打によるキーワードの見逃しという弊害も生じます。
どう考えてもボタン連打してるこっちが悪いのですが、どこか釈然としないのも確か。
バックログ機能がないため、どうしても見たければセーブしたところからハイもう一度。
確かにバックログがあったらこのゲーム的には駄目なのかもしれませんが、これはちょっとどうにかしてほしかったです。

COMMENT

逆転裁判シリーズははるか昔に１作やっただけなので、前作と比べての評価などは出来ていませんがその点はご理解を。

GBAでやったものが非常に面白かったのを思い出し、ネットでの評価も高かったので手に取ってみましたが、これが予想以上の出来でした。
アドベンチャーゲームが好きな方は買って損はないと思います。

次回作があるとすれば、是非とも成長した一柳くんがみたいですね。