NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・キャラを選べる
好きなキャラを選んで操作プレイヤーにすることができる。
ストーリーがアレなので好きでもないキャラをわざわざ使ってプレイすることは拷問に近い。主人公っぽいのはヴェルトだから?って我慢してプレイすると途端にクソゲーに。

・職業が選べる
ＲＰＧとして古典的な職業が揃っているのは好感度高い。
ソーマブリンガーにおける最大の長所と個人的には思っている。

・職業の特色
職業の個性＞＞(超えられない壁)＞＞キャラの個性。
ナイトがホーリ使えるとか、魔法剣士系のキャラを作れるのは非常に評価高い。

・武器で変わる外見
ＭＭＯ風のゲームでこれがなかったら正直欠陥レベルだけど、あってよかった。
しかもデザインもなかなか。それほどインパクトのあるものは少ないけど。

・基本的にボタン連打
２Ｄゼルダが好きな自分にとっては別に苦にはならなかった。ファンタシースターＺＥＲＯのような、無駄に強制される回避動作もなく、単調だがある意味快適ともいえる。

・パーティ人数を選べること
ひとりでもふたりでも、三人でもっていうのは、自由度があっていい。まあそもそもの選択肢すら最初から狭いわけだけど(５人だけ、クリア後は違うけど)

・戦闘時のカメラ視点
ナナメ上からの視点、つまり上記の２Ｄゼルダに近いので動きやすい。

・ＢＧＭ

・アイテム集め(特に武器)が楽しい

BAD/REQUEST

・まずタイトル名
カタカナ表記だとすごい安直に感じる…。
締まりがないというか、すっごいふわふわしてる。
普通こういうのって某ソードマ○ターのノリじゃないけど
「ソーマブリンガー　○○○」にしておいたほうがインパクトある。
正直自分はこのタイトルの簡素っぷりにクソゲー臭を感じて敬遠してた。

・ズームで荒くなる背景
遠くに設定するとわりときれいに見える背景でも、近くなると途端にメッキがはがれる。しかも草原の緑の色が蛍光色っぽくて(例えるならドラクエ８みたいな)やや目にきつい。

・防具で変わらない外見
グラナーダさんの超絶ダサいゴツゴツゴスロリ騎士スタイルも
ヴェルトの今時時代遅れの白いハチマキも、一切変更することができない点。
前者は銃なんか持つと違和感バリバリで、楽するためにポリゴンにしてんだからもうちょいそこは頑張ってほしかった。

・武器で変わるモーションの少なさ
男女別のモーションがあり、キャラは違うけど動きが同じなので無個性化に拍車がかかっている。無双ゲーじゃないんだから…。

・キャラクターグラフィック
バストアップもそうだけど、デザインからして韓国人のイラストレーターが描いたような時代遅れの古臭さを感じる。一言でいえば色々センスがない。

・存在感のないストーリー
まず、ストーリーの存在価値がない。結局主人公とヒロイン以外は皆似たり寄ったり、時折シナリオライターが思い出したかのように何かセリフ言わされるだけ。
無味乾燥というか、他のシステムはほとんどＭＭＯからの転用なのに、キャラゲーとして売り出そうにも、それぞれの人物に生命感が宿っていない。親近感が沸かない。ＲＰＧのテンプレ通りっていうか、何一ついじらずテンプレのまま出されている感じ。
いっそテイルズウ○ーバーのように、クドいくらいキャラの個性を前面に押し出してもよかった。
キャラクターデザインの淡白すぎる感じそのまんまの印象をストーリーでも受けることになる。ドラクエだと自分が喋れない分、周囲が超個性的で隋所盛り上げてくれるんだけど、そんなこともない。一言でいうと、ストーリーも"簡素"。

周囲やネット上での批判を怖れて、あえてキャラクターやシナリオを無難なものにして、結局誰からも気にとめられず、特に批判するべき点も見当たらない、いわゆる空気になったという見本。自分はキャラゲーとして買って痛い目を見ました。

COMMENT

最初に受けた印象ほどクソゲーではなかった。
色々遊べて、一通り遊び終わったら、何の心残りもなく中古店に持っていくことができる魅力のなさ、底の浅さが根本にあるという、なんとも不思議なゲーム。
愛着が沸きづらいというか、キャラゲーとしては失格レベルの淡白シナリオ・設定で、このゲームも含め、果たしてそれぞれのキャラに今どれほどのファンが存在しているのか危惧したくなるほどのインパクトの無さがとにかく致命的。

何せ、"ソーマブリンガー"でなくても、他のゲームでたやすく達成できてしまうオリジナリティがたくさんありすぎている。
その辺を次回作があるならどう改善していくかだろうが、初っ端からこのインパクトの無さを露呈してしまっては、さほど話題にのぼらず消えていく可能性もかなり高そうだ。