NintendoDS mk2 :: ファイアーエムブレム新・紋章の謎〜光と影の英雄〜レビュー

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ファイアーエムブレム新・紋章の謎〜光と影の英雄〜レビュー

発売元	任天堂（オフィシャルサイト）
発売日	2010/07/15
価格	4,800（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	ロールプレイングシミュレーション、Wi-Fi対応

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
2pt	2pt	3pt	4pt	3pt	4pt	3pt

総合点
63pt

GOOD!

キャラは軟派、システムは硬派な
シミュレーションRPGです。
最初は弱いユニットたちも、
プレイヤーの愛（リセットによる成長調整）によって
見違えるほどたくましいユニットへと成長します。
このユニット育成がとても楽しいゲームなのです。

また、自分の分身であるマイユニットの参戦によって
原作であるSFC版をプレイしたことのある人も
新たな気持ちでプレイすることが出来ます。
各人の好みに合わせて難易度やモードを選択できます。
最も簡単な難易度ノーマル＆カジュアルモードは
誰でも気軽にプレイできる難易度となっており、
最高難易度ルナティック＋＆クラシックモードは
狂信的FEファンの私が投げ出すほどの凶悪さ。
幅広いユーザーが楽しめる作品になっています。

システム面ですが、何をするにもレスポンスがよく、
敵の思考時間もほぼ皆無に等しいので、
ストレス無しにプレイできるのが素晴らしい。
おまけ要素も多く、任天堂のサービス精神を感じます。
DS版の前作で指摘されていた問題点を
色々解消してきたところも、好印象です。

BAD/REQUEST

ストーリーは王道というか、やや凡庸です。
マイユニ絡みの追加ストーリーは、
新規、ファン問わず好評のようですが
個人的にはちょっと気持ち悪いというか
原作のテイストと合ってないなぁと感じました。

原作と比べ、出撃ユニット数が減ったというのは
ゲーム進行のスピードアップには貢献していると思いますが
結果的に使わないユニットが増えてしまったり、
スポット参戦的なユニットの活躍の場を奪ってしまうなど
良い面と悪い面が両方あると思います。

グラフィックは正直SFC版のほうが良いですね。

また同じジャンルのタクティクスオウガ等とくらべると
一周、十数時間程度でクリアできてしまうというのは
明らかにボリューム不足のような気もします。

COMMENT

ファンサービス満点の、良くできたリメイク作品であり、
初めてプレイする方への配慮もしっかりと作り込まれた、
ファンの方、新規の方両方にお勧め出来る作品です。

難易度とモードの組み合わせにより
全く別のゲームとして楽しめるのはとても良いですね。
ほとんど詰め将棋と化す難易度ルナティックですが、
カジュアルでプレイするとわりと気楽にクリアできると思います。

追加システムは使わなければいいだけです。

ただ、メインストーリーが今となっては凡庸で
追加要素もあくまで「追加要素」でしかないので
個人的には、当時の超名作だったSFC版と比べると
ボリューム不足の点を筆頭に、
全体として薄っぺらい印象を受けてしまいました。

キャラクターへの思い入れ云々より
難易度の高いシミュレーションゲームを楽しみたい、という
コアなゲーマーの方こそが
このゲームを真に楽しめるのではないでしょうか。