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GOOD!

前作2作ともにプレイして黄金の太陽は大好きなゲームです。全体的に勿体無い印象。もうちょっと磨き上げて欲しかったです。

・ジンの個性が一匹一匹丁寧に作られている。
　特にジン辞典は毎日眺めています。愛を感じます。

・前作のあらすじが絵本になっている。
　地味に好き。絵がかわいいので見ているだけでも楽しかったです。しかし絵本に限らず前作までのあらすじを説明している場面が多いのに新規の人にわかりやすい文章ではなかったのが残念。

・ザラザラのツボなどの遊び要素
　こういうのがあるから隅々まで遊びたくなるゲームだと思います。

・MAPの色使い、独特のデフォルメ
　陰影の色が紫（青っぽいかったり）だったりやけに建物の柱のカーブが急だったり、シルエットが丸っこかったり前作のドット絵MAPがすごく好きだったので、3Dになってそれが崩されないかなぁと心配だったのですが、3Dにしてはかなり黄金の太陽の味が出ていたと思います。見張り小屋とかティンカーの万屋とか、大好きです！（但し、キャラはもうちょっと頑張ってほしかった。ムックに載っている3Dキャラはきれいに作られていたので多分元はきれいなのでしょうが、ソフトに反映されるようにしてほしかったです。）

・素朴さ
　悪く言えば地味で古臭いのかもしれませんが、素朴な作品大好きなわたしにとってこのゲームは大好物です。これからもぜひこの素朴さを大事にしてほしい。例えるならツタージャよりフシギダネ、といったところでしょうか？（うーんどうだろう・・・）

BAD/REQUEST

・戦闘が普通
　黄金の太陽の醍醐味といえば派手なエフェクトに派手な効果音の戦闘といったイメージですが、今作の戦闘はエフェクトはそれなりに派手だったかもしれませんが最近のゲームって大体みんな派手なので微妙。前作の戦闘は武器がうなりをあげれば眩い閃光が走りドでかい効果音が鳴って敵を殲滅！ギィン！ドッカーン！みたいな（説明下手だなぁ・・・）止める所は止めて勢いつけるところは瞬きするより早く、といったテンポがあったと思う。しかし今作ではそういった見せるところは見せる、引くところは引くというようなメリハリがなかった。悪く言えばだだ流しの戦闘。効果音も吃驚するぐらい小さくて普通。Aボタンをずっと抑えておけば戦闘スピードが加速できてテンポが良いと思われる方も居るようですが、そんなビデオ早送り機能よりもプレーヤーを高揚させるための作りこまれた「テンポ」の戦闘がしたかった。

・謎解きが簡単
　しかし不動なる黄金の太陽クオリティでした確かに。八年というのは当時小学生の私が大学生になるくらいの歳月なのですから、今の私が前作の謎解きがさして難しくないと思うのは当たり前といえば当たり前。ですから製作者側にもそれを察してほしかった。特に今作はプレビジョンというお助けエナジーがあるのですからもう少し捻った謎解きにしても良かったのでは？しかし楽しかったのは楽しかった。安心の質でした。これはうれしい悲鳴かもしれないですね。

・すぐに経験値が溜まる
　前作のワンダーバードのような、遺跡の奥にひっそりと出てくるモンスターで大量に経験値がもらえる?とかなら問題ないのですが、ストーリー上、絶対に訪れる場所で法外な経験値をいただけるというのは・・・どうなんでしょうか。低レベルでもボスを撃破するぎりぎりのせめぎ合いが好きな人も居ますし、ここまでゆとりあるプレイにしなくても・・・。

・ストーリが消化不良
　付属の地図がアンガラ大陸しかなかっただけに開かれし封印を思い出しましたが・・・まさか本当に第二の開かれしだとは思いませんでした。嘘みたいだけど伏線張っただけで終わりました。ホントに。

・キャラが全体的に立ってない
　短いストーリーの中で八人の大所帯になりますので空気さんになるキャラが多数出てしまい、大変惜しいな・・と。黄金の太陽は王道RPGでキャラ萌えとかに走っていないし、素朴なデザインがすごく好きで、今回のキャラデザも大いに私の心を貫いてくれていたのですが、いかんせんストーリーが消化不良で短時間。まぁそれならそれでもうちょっと長引かせてそれぞれのキャラのお話とかも入れてくれればよかったのになぁと・・・。やはりそれぞれのキャラの個性が出ていないのはデザイン云々の前の問題だと思いますので。

COMMENT

私はこの作品を現時点で評価するのはできません。（レビューしといてなんですが・・・）
ですので点数は全て普通にしておきます。
確かに8年間待ってこの伏線張っただけのストーリーはガッカリです。これは評価できるレベルに達しているゲームではないです。ホントに伏線張って意味ありげなENDで終わってしまったので、私としては起承転結の「承」でいきなりお話が中断されたみたいな感じです。私は「結」まで見終わってから評価したい人間ですので、この作品が私にとって良い作品になるか悪い作品になるかは今後の黄金の太陽シリーズがどのように展開していくかにかかっていると思います。
高橋さん（キャメロットの方）のインタビューでは今作は一部完結だとおっしゃっていましたが（だからこそ皆さんの落胆は大きい）、私には明らかに続きがある作品作りの仕方にしか見えませんでしたので、次の黄金の太陽がすばらしい作品になって漆黒の夜明けはこの作品のための礎だったのだと言える様な未来があれば良いなぁと思います。

今作の評価は酷評のようですが、それは「もうこの作品は見捨てた」という意味の評価ばかりではなく、黄金の太陽を愛しているからこその「次回作に化けて帰ってきてくれよ」というメッセージをこめている人達も居るということを任天堂さんキャメロットさんその他関係者さんにわかっていただきたい。売り上げも大事かもしれませんが、作りこみで神作と呼ばれる可能性を滾らせている作品ですよコレは。未来に期待しています。