NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ＢＧＭ
下村陽子さんが手がけているＢＧＭがとても素晴らしいです。
好みは有るでしょうが、外れのＢＧＭが一つもありませんでした。
作品のイメージにもピッタリで、サントラを思わず予約してしまう程です。
公式でも一部聞く事が出来るので、聞いてみると良いかもしれません。

・キャラクター
主人公がウジウジ悩んだり、キザったらしかったりする事が無い、最近では逆に新鮮なキャラクターでした。
普段は冷めているように見えていても、いざ味方を助ける為なら熱くなり、人の死を嘆く事が出来る、最近では珍しい「格好良い」主人公だと思います。
周りのキャラクターもどれも魅力的で、特に親友ポジションのロッシュとのイベントは胸が熱くなりました。
また、最初に仲間になる二人の影が…と思うかもしれませんが、これにもちゃんと理由があるのが面白かったです。

・シナリオ
これ程整合性を取るのが大変なシナリオは無かったのではないでしょうか？
スケジュール上で削られてしまったイベントが有る（シナリオ上で仄めかしながら、最後まで明かされない、想像するしかない）のが少し残念ですが、章を進めた後で以前の章に戻ると、キャラクターの発言の意味がより深く判ります。
シナリオ上の不整合な点も殆ど無く、正直驚かされました。

・フィールド移動
通常、ＲＰＧでは雑魚敵との戦闘は避けられない物ですが、このゲームでは序盤?中盤で覚えるサイレンスというスキルで戦闘を回避する事が可能です。
ダンジョン内を探索したり、シナリオだけを追いたい時にはとても重宝し、そのお陰でストレスを感じる事無くゲームを進める事が出来ました。
熱中度が高いのも、これが理由かもしれません。

・満足度
サブイベントやエンディングを全て見た後の余韻は、他のゲームの追従を許さないレベルだと思います。
序盤のイベントの伏線回収に、思わずホロリと来ました。

BAD/REQUEST

・戦闘
おおむね良好では有るのですが、敵が非常に多いです。
一度の戦闘で６?８体出る事も珍しく無く、また、バックアタックを取られた場合はパネルが全て敵のターンになっている事が殆ど。
中盤以降、スキルが充実して来ればそこまで苦にはならないのですが、それにしても少し多すぎるだろう、と思います。
ただ、ボス戦に関してはとても良く調整されてました。

・効果音（と言うか足音）
と　に　か　く　う　る　さ　い　で　す　。
流石にサイレンス使用してる時は足音が消えても良いだろうと。
消えてる時にダカダカ足音が鳴るのは違和感が凄まじかったです。

・グラフィック
一部重要キャラに立ち絵が無かったり、そこまで重要でも無いキャラに立ち絵が有ったりと、妙な違和感を感じました。
また、重要なボスのグラフィックも雑魚敵の使い回しだったりと、少し残念な感がぬぐえません。

COMMENT

完全新規の作品の中ではピカイチな出来だと思いました。
「ラジアント」と言う名前に少し敬遠している方も、一度手に取ってみる事をお勧めします。
少なくとも、「黄金の太陽」「ソラトロボ」「ラジアントヒストリア」と3本やった中では、ラジアントヒストリアが一番完成度が高かったように感じました。
生憎ネームバリューも無く、広告にもそこまで出ていなかった為、売上が芳しくない感じでは有りますが…出来る事なら完全版を出して貰いたい所です。