NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

非常に作りこまれているゲームでした。

グラフィックの滑らかさは必見です。初めて見たときはびっくりしました。
単にヌルヌル動くだけでなく、人間らしい動きの表現や、キャラクターの個性が出るコミカルな表現など、細部に渡って良くできていました。画面の動きを良く「見る」必要があるゲームなので、「見る」こと自体を楽しくするこの作りこみには感心させられました。

ストーリー序盤から中盤に差し掛かるあたりで謎や複線がいろいろ出てくるのですが、
１章進めて止めても、続きが気になってまた始めてしまう。そんなループが続きました。
一見してチョイ役のようなキャラクターも、どこかできちんと見せ場を持たせていて、そのあたりも好感が持てます。
シロウトでも楽しく話を追えるとても出来の良いミステリーでした。

システムはシンプルで、プレイヤーがやること自体も基本的に最後まで同じです。
でも「また同じことやるのか?」と思い始めたあたりで、いつもと違う変化をつけてきて、本当にウマいと思います。

自分はゲームを遊んでいると、何かの要素で嫌になって減速してしまうことが良くあるのですが、このゲームではそういうことも無く最後まで熱中して遊べました。大満足です。

いわゆる豪華な音楽はないのですが、ゲームのテーマやシーンに見合った音楽が作られて、なおかつ鳴らしたり消したりの演出も良く出来ていました。「ン?♪ダダダ?♪」はクセになります。タイトルで開始するときの絵と音もマッチが印象に残ってます。

逆転裁判とはシステムも世界も異なりますが、どことなく雰囲気は似ています。逆転裁判が好きだった人には是非遊んでもらいたいソフトです。

BAD/REQUEST

後半で前半の伏線回収が続いていき、それ自体は良かったのですが、最後の最後でやや種明かし量が多く頭で整理するのが大変でした。

セーブはいつでもどこでも出来るようにして欲しかったです。また、セーブしてちょっとだけ進めて電源を切ったら、章の最初に戻されてしまうことがありました。セーブシステムについては、ゲーム内でも丁寧に教えて欲しかったかも。

COMMENT

名作だと思います。最初の予想を見事に裏切られました。

「もしも」の世界を扱っているので、マルチストーリーと相性が良いような気がしました。システム的にも一つの物体がいろんな側面をもてた方が深みが増すだろうし、自分で考える楽しみも大きくなりそうなので、続編があれば一考してもらいたいです。