NintendoDS mk2 :: ドラゴンクエストIX　星空の守り人レビュー

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ドラゴンクエストIX　星空の守り人レビュー

発売元	スクウェアエニックス（オフィシャルサイト）
発売日	2009/07/11
価格	5,980（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	ロールプレイング、ワイヤレスプレイ（2人?4人）、Wi-Fi対応

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
4pt	4pt	4pt	4pt	4pt	2pt	1pt

総合点
74pt

GOOD!

実は一人ゲーに見えて複数人ゲーです。
正確には同時プレイではなく、仲間との繋がりを大切にするゲームとでも言った方がいいかな？
詳しくはコメントで後述します。

・シナリオが簡単

評価が分かれる所ですが、新規から入って初めてDQをプレイするような
女性や低年齢層には丁度いい難易度です。
逆にコアゲーマーには物足りなさを感じるはずですが、クリア後に
様々な救済措置が用意されています。

・宝の地図　と　すれちがい通信

今回DQ9が、シリーズ最高本数売れた理由が宝の地図。
DSとWi-Fiを駆使したすれ違い通信でお互いの地図をやりとり出来るというモノ。
こればかりは遊んでないと、説明が難しいですが有用な地図を貰ったり
また、自分が有用な地図を手に入れてそれがどんどん拡散していく嬉しさはひとしおです。

・着せ替え

装備が見た目に反映され、また着替えも簡単。
武器を外すと動いたりと、自分好みのキャラを作れる楽しさと相俟って高ポイントです。
実用性を削りビジュアル面を出した装備で旅をするのも、また一興。

・やりこみ

ストーリークリア後のやり込み。これが非常に楽しいです。
が、やはりボス撃破後になってしまう為に、ボスをクリアしたらはいおしまい。
みたいな方はここに到達するまえに辞めてしまう。
好みもありますが、ここも含めてDQ9なのでちょっと勿体なく感じますね。

・Wi-Fiショッピング

上記の着せ替えと併用するととても楽しいです。
毎日ここでしか買えない様な装備が店に並ぶので、是非接続して購入を。

BAD/REQUEST

数は少ないですが、その少ないそれぞれのが致命的だったりします。

・レベルアップ後のスキル割り振り画面

レベルアップ時に毎回毎回出てくるのが非常に嫌らしい。
オプションでON/OFF機能をつけるべきだった。

・AIの挙動。

基本的に優秀なAIだがゲーム後半につれて修得技が増えてくると…
(特にAI大好きな技があり、作戦次第ではひたすらに同じ技を連発する。)

相手に最も効率の良い攻撃手段を選んでくれるが
技の演出時間などが長い(魅せ技)等を考慮しない為に、無駄に時間を消費する。

これもオプションで技の使用許可(技毎に)ON／/FFがあれば完璧だった。

・スキルのリセット的機能が無い。

一度振ってしまい、上記の様なキャラクターが出来た場合は
やり直し方法が新規キャラクターの作成のみ。
(とくに、初回プレイ時は必ずと言って良いほどまず不要スキルを修得してしまう。
使わなければ不要か解らない。判断が出来ない。)

・仲間が無口

仲間が一切喋らず、イベント時には出てこないので仲間という実感が薄い。
むしろ、成長するお助けキャラクターという感覚に近い。

・キャラクターメイキング

フェイスパーツや髪型を組合せ、自分の好みのキャラをつくるのですが
種類が少ない。無難な顔を作ろうとすると他人のキャラとソックリだったりイマイチ残念。
明らかにネタで入れた様な顔を削りもっと実用的な数を増やして欲しかった。

COMMENT

良く言えばまとまった、悪く言えばひとつ物足りない。
そんな作品です。

そして、とても大事なのが一緒に遊ぶ友達(家族)の存在。

互いに地図を手に入れて自慢したり、交換したりキャラクターの成長をみせたり
一緒にマルチプレイで冒険したり…。
と1人用ですが一緒に遊ぶ友人(家族)等の存在が欠かせません。

ぼっちにはとてもつまらなく感じるゲームですね。
むしろ、ストーリーを楽しむより、ふれあいを楽しむ。というコンセプトでつくられた
そんな感じがします。

だからこそ、女性や子供に特に人気が出たのですが
旧来のドラクエファンの中にはイマイチと感じた方も多いかもしれません。

個人的なDQ9を楽しめるか。否か。の指標として

・DQ9を一緒に遊べる友人が居る。

・Wi-Fiの接続環境が、自宅もしくは近所にある。

この2点が非常に大きいです。

でないと、ぼっちだと余程の猛者でないと　やり込み前に飽きが来ます。
(逆に言えば、上記で大丈夫な人は生粋のDQファンですね。)

個人的に良かった件。

・勇者という職業　が存在しない。

これが非常に良かったです。
据え置きの一人用ではなく、すれ違い等で触れあいを前面に押し出してるDQ9では
多種多様な職で他の人とすれ違える。というのが非常に良いですね。

もちろん、勇者が好きな人にも称号で勇者を名乗れるようになってます。
(サンディが名付けてくれる＝ほとんど自称ですが)

・転職すると呪文を持ち越さない。

特技は持ち越せますし、やはり呪文まで持ち越すと職業の個性が失われますね。
今回、下位職である僧侶が圧倒的な存在感を放っているのが呪文を持ち越さないから。
というのはあるとおもいます。

半ば縛りにも感じますが、4人でマルチプレイをする時などは
職業勇者が4人で全員同じスキルで同じ呪文持ち。よりは楽しく感じると思います。

というわけで、職業勇者と呪文の持ち越しを(批判がくるのを解ってて)除外したのは
製作側からしたら、なかなかの決断だったと思います。

すれ違いやマルチプレイでのキャラ個性を重視した結果だと思いますから。

いまからでも、廉価版でもすれ違い通信も間に合いますし、楽しめますので
値段と折り合いがつけば是非買ってみて下さい。

ただし、田舎の方はちょっと都会に出たときでないとすれ違いにくいかもしれません。
(もっとも、有用な地図は全国に拡散してるので入手確率は高いと思います。)