NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ＤＳで出た「ファミコンウォーズＤＳ」同様、相変わらず操作性は良好。ストレスなく操作できる。攻撃できるユニットがいれば自動でそれを示してくれるのも親切。タッチペンでも操作してもいいし、従来通りのキー操作も可能。どちらかを強要されないのも好印象。手触りが非常に良く、ストーリーモード自体が初心者にも分かりやすく順を追って説明してくれているし、それとは別にチュートリアルもクソ真面目にしっかり備えてるので初心者でも（英語さえ読めれば）安心。この突き抜けた快適性は他のメーカーも見習ってもらいたい（→快適性：5）。ただ、難易度自体は決して低いとは言えないので、適当にユニットを配置してるようではなかなか勝利には結び付かない。よって、それなりの覚悟＆思考力は要求される内容ではあると言える。

・前作「?DS」ではあまりにも効果が強過ぎたショーグンブレイク・タッグブレイクなどの要素が、抑え目の効果に落ち着いた。戦局を一気にひっくり返すような効果は無いため派手さには欠くが、相手のタッグブレイク発動のタイミングの調整が戦略の柱になっていた前作と比べれば、純粋にシミュレーションとしての完成度は上がっているように思う。

・前作まで強かった空ユニットが弱体化し、海ユニット全般が底上げされてるかな、と言った印象。戦車系もやや弱体化した感じ。

・ユニット自体にレベルの概念が取り入れられ、敵にトドメを刺したユニットの攻撃・守備が上がるようになったため、どのユニットを優先して育てるか、と言った戦略が新たに加わったと言える。

・ストーリーなんかはかなり重めになったかなあとは感じる。初っ端から世界の人口の9割が死んだとか、結構ハードで世紀末的な内容。「隣の国からやってきたサンタっぽいオジサンをやっつけろ?」的なノリだった「GBA1+2」→「DS」の流れとはまた違った味わいになっているのは確か。渋くて、これはこれで味わいがある。チュートリアルでの教官のやり取りも任天堂らしからぬ黒い表現が多いのも見どころの一つと言える。国内版もそのまま出たら面白いがなあ。

・BGM、相変わらずGOODな出来。毎回いい仕事してますね。

・キャラデザイナーの方が変わったようなれど、方向性自体が変わったわけではないので、特に違和感は無かった。キャラ毎の個性付けも適切で、いい仕上がりと言っていい。

・チュートリアルの人物間のやり取りが妙に黒くて、任天堂らしからぬ味わいがある。

BAD/REQUEST

・「何故日本で発売してくれないのか？」、それに尽きる。「アドバンス１＋２」の時だってそうだったけど、任天堂さん、国内の「ウォーズ」ファンに何か恨みでもあるんかね？毎回毎回、こんな嫌がらせみたいなじらし方して。「まだ出ないの？」って質問を送りつけたところ、返ってきた答えが「現在、いつ出るか不明です」だから聞いて呆れる・・・。「外国語版を先に作って、それを日本語化するのが面倒！」・・・ってならまだしも、日本語のデータが完全にROM内に入ってるにも関わらずのダンマリ。こちらとしてもグレーゾーンのツールを使って対応するしかなかった

・ショーグン自体を育ててフォース（特殊能力）の着脱してカスタマイズする楽しみが減ったのはちょっち残念。

・バランス面で不満は少ないが、適当に遊んでクリアできる程甘くはないので、若干遊び手を選ぶ内容かと。あと、ちょっと戦艦強過ぎ（移動後に遠距離攻撃可能とは！）。

COMMENT

　派手さは無いけど、堅実な出来。操作性の良好さ、チュートリアルの充実等、遊びやすさは最高級と言っていい。ショーグンタッグ等のインチキくさい効果を持つシステムが廃止され、よりストイックな内容に仕上がっていると言える。
　ゲームの内容自体に不満は覚えんものの、最大の不満点は「日本で発売してくれない事」。海外では2008年1月に出ているのに、日本ではずっとダンマリ。日本のシリーズファンに何か恨みでもあるのか？ゲームの出来自体が非常に良いだけに、余計腹が立つ。