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GOOD!

入力した単語が画面内に実体化し、
それらを駆使してスター獲得を目指すパズルアクション。
言語は英仏葡西語に対応しており、オプションで変更可能。

パズル面とアクション面の2種類があり、
前者は提示されるヒントに則した特定の条件を満たすとスターが出現する。
後者は最初からスターが置かれているが、簡単に取れない場所にある。
ワールド1?10にパズル面アクション面が各11ずつ、
加えてチュートリアルのワールド0に11、合わせて全231面とステージ数は豊富。
同じ単語を使わず同一ステージを3回クリアすると金色に変わったり、
特定の条件を満たしてクリアすると称号が得られるなど、やりこみ要素も。

収録されたオブジェクト数は20000以上とか。
マイナーな生物名等でも専用のグラフィックが用意されていて驚く。
しかもそれらしい特徴がきちんと付与されている。
例えば「WOLF」は「FIRE」を恐れ、「BABY」は「MOTHER」に寄り添う。
「KNIGHT」は敵から「PRINCESS」を守ろうとするし、
「VAMPIRE」は強いが「SUN」を出すと消滅して「ASH」が残る、といった具合。
この言葉出るかな？といった『もじぴったん』的な面白さに加え、
ゲーム内での挙動や使い道を模索する楽しみもあるわけだ。

様々な局面に対応する単語を経験の中から蓄積させていく必要があり、
プレイヤーが成長するタイプのゲームと言える。
最初から全ての単語が使えるからといって簡単に攻略できるわけではない。

BAD/REQUEST

タッチペンで指示を出す系統のゲームではありがちだが操作性は良くない。
フラフラ動く「ROPE」をタッチしようとしたら空間にタッチしてしまい、
プレイヤーキャラが谷底へ猛ダッシュ…といった事故は何度も経験した。

エンディングを見るまでに10数回はフリーズを体験した。
・オブジェクトが多数出ている状態で「TSUNAMI」を発動
・溶岩に突っ込む瞬間にスターを取る
といった、いかにもな条件で発生してしまうあたり、デバッグが甘そう。
ステージクリア毎にオートセーブされるので被害が小さいのは救いだが。

スター出現の条件が曖昧で分かりにくいことがたまにある。
パズルとしては異例の自由度とクリアへの道筋の多さは長所であると同時に、
カチッとした解法を求める人には合わない可能性も。

COMMENT

「ちょっと見てよ、これ凄いよ」と周りに布教したくなるソフト。
新しいジャンルの誕生に立ち会ったような気持ちになれたのは久しぶりだ。
言語的に難しいとはいえ日本語版が出ていないのは本当に残念。
海外では早くも続編の噂が出ているようなので楽しみにしている。

海外の小さな会社からこれほど作り込まれたソフトが出てきたのは驚き。
近頃の日本製ソフトは70点のマンネリ続編か40点のアイデア倒ればかりだが、
本当に優れたゲームは本作のように
斬新なアイデアと奥深いゲーム性が両立しているものだ。