NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・完全オリジナルシナリオ
　過去のシナリオを流用したのではなく、4編の新規シナリオを楽しめます。
　主観ですが、このシナリオはキャラゲーにありがちなキャラ崩壊もないし、やっつけシナリオではないです。そのまま地上波に流しても問題ないレベルの内容で、原作ファンも楽しめるはずです。むしろ全相棒作品の中でも上位の内容かも。とりあえずやっている最中は犯人は全然見当もつきませんでした。
　出演役者も新規で、相棒らしい中堅どこの俳優さんが出ていました。
　最終話も恒例の権力者との戦いであり、クリア後はまるで1シーズンを見終わったかのような気持ちになれます。
　出演者も主なサブキャラの面々はほぼ全員出てきます。

・相棒図鑑
　相棒の登場人物の概要や一枚絵があり、相棒初心者にも優しいと思います。

・何編かの放送済み作品が読める
　過去シーズンの中から1作だけ、評価の高かった作品を読めます。
　タッチペンを使い文学大全のようにページをめくり読むことが出来、しおり機能やバックログなど、基本的に必要な物はそろっていますので快適に読めるはずです。
　こちらも相棒初心者には嬉しい要素だと思います。

・ミニゲーム
　脳トレ系とゲームウオッチのオクトパスみたいなミニゲームが出来ます。
　それぞれ相棒の人気キャラ、鑑識さんと暇課長を操作する単純なゲームですが、単純ながらそこそこ楽しめました。

・音声関連
　たまに流れる俳優さんの音声がいいですね。
　またBGMの多くは原作の曲を使っています。全編クリア後にサウンドテストがプレイでき、おなじみの音楽が楽しめます。

BAD/REQUEST

・推理ではない
　ゲーム内容は逆転裁判の裁判パートがないバージョンみたいな感じで、現場を調べたり聴取をしたりします。その際に出てくる選択肢を間違えても、右京さんか亀山が正してくれるだけで、ゲームオーバーはないように思います(自分は一度もゲームオーバーにならなかった)。
　なのでゲーム性は皆無の基本サウンドノベル(?)と思った方が良いです。

・放送済み作品関連
　もう100回程は放送している相棒本編の内、たったの数編(たしか、5編)しかないのはやはり不満です。基本的には評価の高い作品を収めてはありますが、ファンからすると100編の内の数編ではやはり「何故あの話が収録されていないんだ・・・」といった疑問がでてきます。
　また、これはどうしても仕方ありませんが全話見ているファンには「もうみたし」って感じになってしまいます。

COMMENT

　初めに、自分はシーズン1からの相棒ファンです。とりあえず発売日に買って、値崩れしないうちに売り抜けましたのですこし記憶が曖昧です。
　主観が入りますが、オリジナルシナリオの出来はよく、原作のキャラ崩壊もなく、操作性もわるくないのでこの時点で相棒ファンには間違えなくオススメです。
　一方、推理ゲームを求めている方にはオススメできません。
　ゲームオーバーしようがないし、しらみつぶしにやれることをやれば勝手にシナリオが進むので、ゲームに不慣れな高齢層(失礼かもｗ)にも大丈夫でしょう。ゲーム性皆無なのも高齢層にあわせたのかも。
　ともかく原作をちゃんと理解して作り込まれている感じがしました。ゲーム性に関しては仕方ありませんが、ノベルとしては十分です。相棒の次シーズンが待ち遠しい方にはオススメできます。
　熱中度はもちろん相棒ファンかどうかで変わるのでその点はなんともｗ