NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

あの名作、熱血行進曲がDSでリメイクを果たして登場です。

ファミコン版に比べてややキャラクターバランスが改善してますね。
使用チームが前作より増えて選択肢が増えたのもいいと思います。
４人集まればそれなりに盛り上がれそうですね。

音楽は原曲重視で可もなく、不可もなく、といった感じですね。
ファミコン世代なら懐かしく感じると思います。
だいたいこんなところでしょうか。

BAD/REQUEST

さて、このゲーム、あの熱血行進曲のリメイクなわけですが・・・・・

とりあえずすこしばかり遊んでみましたが、
それでも悪い点がありすぎて我慢できずに投げました。
思いつく点を列挙していきます。

１：ゲームデザインにおける悪い点
・ファミコン版のイメージブチ壊しの３Dデザイン
・ファミコン版よりもっさり挙動でレスポンスが悪い。
・操作性が悪く、上記のもっさり挙動とあわせてイライラがたまる。
・３Dデザインにしたことで距離感がつかみにくく、２Dゲームで重要な
　間合いでの駆け引きを行うことが困難。そのため、適当に近づいて殴るだけのゲームに。
・マッハキックは十字キーの前と攻撃ボタンを押さないと出せない上に
　発動が遅く、連射速度がマッハですらない。
・空中戦で絶大な強さを誇っていたななせのダブルチョップが変な挙動で
　攻撃を当てることが困難。
・すがたの爆弾パンチやりゅういちの爆魔龍神脚などの技がしゃがんでからの入力判定が
　シビアで連続して出しづらい。
・攻撃方向が左右だけでなく、上下に増えたおかげでやりにくい。
・場外に落とそうとするのはいいが、自分も一緒に落ちたりする間抜けなCPU
　
２：設定、シナリオに関する悪い点
メインシナリオの挿げ替え。これが一番理解できない。
原作では冷峰学園の藤堂が運動会を主催した
→アメリカのハイテク企業の御曹司が軍事ロボットの開発において
くにおのデータを収集するために運動会を開催した。となっています。
変える必要のないものをなぜ変える必要があるのだろう・・・・・。
軍事ロボットの開発とか、くにおくんシリーズの世界観に
合わないとか思わなかったんでしょうか。

まあそのシナリオが面白ければまだいいんですが、
説明書のストーリーのあらすじには、
アメリカの優良企業、その企業名はトビオカ「コンツェルン」
と赤文字で強調して書いてあったり、
アメリカ人のハイテク企業の息子に
「日本にはなんと「クール」で「ホット」な高校生がいるんだ！」
とアホな英語をいわせたりしていて、投げやり感にもほどがあります。
とりあえず、コンツェルンの意味くらいは調べてからシナリオ書いて欲しいです。

他にも司会進行役の長谷部がどっかのニュースキャスターに変更されていたり、
競技後の各高校のチアガール達の応援がことごとく排除されていたりと、
原作であったお約束の要素が削られていました。
ファミコン版からのファンとしてはがっかりですね。

たくさん書きましたが、個人的には、
ゲーム内容よりもシナリオや原作のお約束要素をおざなりにしたことに一番腹が立ちました。
完全にユーザーのニーズと逆行してますね。

COMMENT

昔は２Dのくにおくんシリーズが大好きでよくやったものでした。
キャラクターバランスが悪くても、
ハメ技とかで友人とリアルファイトに発展しても、
操作性の良さとテンポの良さで快適にプレイできたので
楽しんでプレイしていたものです。

くにおくんシリーズの売りである操作性とテンポの良さを取ってしまったら
何が残るのでしょう。

このゲームをプレイして一番感じたことは
「このゲームを作った人たちからは原作に対する愛が微塵も感じられない」
という点でした。

もうくにおくんシリーズを汚さないで欲しいですね。