NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

逆転裁判の１?３に登場したキャラが頻繁に登場するのは、ファンにとっては嬉しいところです。（４では成歩堂くらいしか出なかったので・・・。）

新システムのロジックは勾玉や腕輪のようなオカルトまがいの捜査とは違い、現実的でいいと思います。
人ではなく現場の何かに対して証拠品による矛盾を突きつけるシステムも面白いです。

ぬすみちゃんは技術的に考えると非現実的ですが、現場再現から矛盾を探すというのはなかなか面白いアイデアだと思います。
前作の科学捜査のような小手先のギミックではなく、論理的に捜査している感覚を味あわせてくれます。

また、追い詰めたときの音楽が相変わらず格好いいですね。

BAD/REQUEST

皆さん言われていることですが、法廷での対決がないため緊迫感に欠けます。
現場で立証しても＝有罪にはならないように思えるので・・・。

また、単に犯行を立証して立件するだけにしては、第5章の相手のようにやたらに証拠品を要求するのがちょっと興ざめです。
ロジックなどの推理と現場再現でどれだけ立証しても何の意味も無く、結局、突然乱入した第三者の証拠品で決着がつくというのはちょっと・・・。

あと、これはシリーズ通していえることではありますが、謎は解けていてもそれを提示するタイミングや説明する証拠品が分かりにくい部分があり、イライラするところが一部ありました。
まあペナルティが非常に少ないので、かなりトライ＆エラー出来、あまり問題にはなりませんが・・。

ストーリーは複数のシナリオをうまく関連付けていますが、ある人物の動機にどうしても納得がいかない部分がありました。
なぜこの人があのような事件があったにも関わらずこのような犯罪に加担することになったか、その過去を最後に納得の行くように説明して欲しかったです。

COMMENT

タイトルこそ逆転検事ですが、実際は法定物というより刑事コロンボのような推理物といった印象ですね。

システムはしつこく何度も同じ場所を往復するようなコマンド総当りのアドベンチャーではなく、観察とロジックを重視する本格推理ものなので非常に好感が持てるのですが、ご都合主義的なイベントや無茶なトリックがあり、結局あまり推理が決め手になっていないのがやや惜しいです。
また、ロジックの材料は無駄なカードのないカード合わせ的なシステムなので、やややらされている感があります。使わないカードも多数混ぜてプレイヤーにもっと考えさせてもよかったかもしれません。
その結果、変な推理になったらおかしな会話が聞けるというのも面白いと思いますし・・・。

システムはこのままで構わないので、次回作ではさらにシナリオを練りこんでプレイヤーを唸らせる作品になっていくと嬉しいです。