NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

いかにもモンハンパクリの地雷ゲーに見え、
ウルトラ警備隊がハンマーや大剣を構えてる姿は、
失笑モノでしかないが、ゲーム自体はそこまで悪くない。

ボスモンスターも大体10分かからず倒すことが出来、
かなりお手軽にプレイ出来る。

武器や防具を作るにはモンスターの素材がいるが、
その前にモンスターを倒して『かいじゅうポイント』を集めて
モンスターを研究しないとリストアップされない仕様。

はじめは訳の分からないシステムだが、
慣れてくるとモンハン一色のこのゲームの中に
ウルトラマンらしい空気が出てきて面白い。

武器や防具を作るだけではなく、回復アイテムや補助アイテムも
この研究によって増えていくので
自分で便利にしていく感は、かなり熱中させる。

DSにしては武器防具共に数が豊富で、
全部作ろうとすれば、かなりのやりこみ要素になる。

戦闘中もサポートメカを呼んで攻撃してもらったり、
回復アイテムをかなりの数持ち込めたり、
一回死ねばそこでミッション失敗になるが、
怪獣の攻撃力はそこまで高くなく設定してある。

ボス戦では常に一対一で戦えるように
他のモンスターが出てこない仕様もありがたい。

BAD/REQUEST

DSだから仕方ないけど、ポリゴンが粗い。
せっかくのウルトラ怪獣も
なんだかチープに見えてしまう。

それに追い打ちをかけるように、
動きも変。怪獣っぽいどっしりとした動き、と言うよりかは
もっさりとろくさい動き。

怪獣ごとの個性もあってないようなもの。
避けやすさを考慮してのモーションだと分かりはするが、
倒されるだけのモンスター扱いもなんだか悲しい。

同じ粗いポリゴンが原因で、
防具のディテールがよく分からない。
模様が違うだけで、全部同じに見えてしまう。

拡大する事も出来ないために、本当にどんな防具か分からない。

デザインも微妙で、
『全身スーツに怪獣の頭部を模したヘルメット』で、
どれも同じに見えて、
ありがちな怪獣擬人化イラストを見ている気分になる。

カメラアングルがとにかく悪い！
L＋Y（もしくはA）でカメラアングルを
横にコントロールする事が出来るが、
怪獣によっては、カメラアングル固定になってしまうため
位置関係が非常に分かりにくい。

幸いこのカメラアングルの悪さで事故死するような事はないが、
自分がどこに攻撃しているのかさえ分からないような
極悪カメラアングル。

これによって近接武器がすごく使いにくくなる。

キャラクターの動きがとろくさく、嘘くさい。
武器によってキャラクターの移動速度が変わるが、
スローモーションのように遅くしただけで、
ハンマーが重い！とか、バズーカが重い！のような
重量感もへったくれもない動きである。

行動キャンセル回避のように、
モンスターの突然の攻撃に対する対処法もなく
分かっていても避けられない。（致命傷にはならないが）

ハンドガンで攻撃すると、謎の入力受け付けない時間が発生する。
攻撃し放題のハンドガンのペナルティみたいなものなのだろうが、
それらしいモーションでは全くないため、未完成品に見える。

アイテムの値段が高く、大型の怪獣を倒すと2000Gあたりをもらえるが
モンハンで言えばスタミナを回復するアイテムが500G
ないと困るアイテムがこれだけ高いのは困ります。

長期戦をしなきゃいいだけの話と言えばそうだけど。

COMMENT

難易度の低いモンハンと言った所。
このヌルさが吉と出るか凶と出るかはその人次第。
モンハンで、上位武器で下位モンスターを蹴散らすのが
好きな人には楽しめるだろうゲーム。

巨大な怪獣を体一つで倒す偉業をお手軽に楽しめる。

細かい所でイライラしがちだが、
割とよく出来ている。

システム面より、デザイン面での難が多いので、
ウルトラマンをあまり知らない方が楽しめそう。

モンハンのお約束を強いられる事になるので、
モンハンを全く知らない人がやると苦行に思えて
しょうがない事が予想される。

コンセプトやパッケージの地雷臭に反して佳作。