NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

１．メガテンの正当な新作としてのシステム、硬派な難易度
　仲魔、悪魔合体、３Ｄダンジョン・・・などメガテンファンを裏切らない伝統のシステムが守られ、また複雑なダンジョン、頭を使わないと攻略困難なボスの強さなど、かなり高めの難易度で「ゲーム」として楽しめます。
２．重厚なストーリー
　ロー、ニュートラル、カオスの属性対立など、シリーズのお約束を守りつつ、これまでとは違った切り口の世界観で展開されるストーリーには、ぐいぐいと引き込まれます。
３．全体的に快適なプレイ感
　超速のオートバトルや、適宜に配置されたセーブポイントなど、携帯機のゲームとしてストレスなくプレイできるように設計されています。

BAD/REQUEST

１．音楽
　これは好き嫌いが分かれるところだとおもいます。個人的に、重厚ではあるのが、プレイを盛り上げるゲーム音楽としてはいまいちだと思いました。また、ヴァリエーションが少ないこともあって、単調に感じます。
２．一部の操作性
　慣れれば全体的に快適なのですが、ステータス表示のボタンなど、一部のボタン配置がメジャーなゲームと異なることに戸惑いました。また、ゲーム画面中のメニュー構成には、まだ改善の余地があると思います。たとえば、戦闘中に意図せず選択してしまいがちな「帰還」コマンドや、ステータス画面中で回復スキルを使用するときの仲魔の選択方法などです。
３．ダンジョンの表示
　ＤＳということで仕方がない部分もあると思うのですが、ダンジョンで、前方３歩先までしか表示されず、また一部の扉や曲がり角が判別しにくいため、オートマップ画面をみながらプレイしがちになりました。たとえば十字路にたったときに、後ろはともかく、左右に通路がのびていることが確認できるような描写になっている方が良いと思います。
４．一部のシステムと世界観の調和
　今回、どこでも悪魔合体ができるのは便利なのですが、そのシステムが、これまでの｢邪教の館｣のような、しっかりと世界観に組み込まれた存在でないので、いまひとつ魅力に欠けます。セーブポイントにも同じ感想を持ちます。
５．後半のシナリオ
　シナリオや世界観設定自体はおもしろいのですが、後半、かなりあっさりしているような印象を持ちました。いろいろなことが説明不足だと感じます。

COMMENT

悪い点もいろいろと書きましたが、それもメガテンへの愛情ゆえ。シリーズファンは是非プレイすべき名作といって良いと思います。いつものように万人向けではないと思いますが、食わず嫌いならぬプレイせず嫌いはもったいないので、一度はメガテンシリーズに触れてほしいものです。
惜しむらくは、プレイ時間の割に、シナリオがボリューム不足であること。きっと直接の続編があるものだと、好意的に解釈しております。