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GOOD!

ＧＢ版「砂漠の魔城」プレイ経験あり

・「砂漠の魔城」をＤＳでプレイできるようにしてくれた事。

・ＧＢ版ではあるアイテムを通信交換しないと手に入らなかった秘剣カブラステギだが通信無しでも手に入るようになった。

・救助がwi-fi対応になったので救助の幅が広がり救助するorしてもらうのが容易になった。

・グラフィックが非常に良くなり（一部前作の使い回しがあるが・・）、一枚絵とＧＢ版では容姿のわかりにくかったキャラが綺麗に見れるようになって嬉しい。

・前作の不評であった「やまびこの盾、壺増大の巻物等のアイテム削除」「カラカラペンペン」「アイテム一つにしか効果の無いおはらいの巻物」等といった不満点が一部だが改善されている。前作のアイテム、モンスターの出現テーブルは酷い変更っぷりであったが、今回はＧＢ版にほぼ忠実に移植されている。変更されなくて本当に良かった。

中毒性、アイテムを拾う時のワクワク感、ダンジョンに挑むドキドキ感は前作をはるかに凌いでいると言えるでしょう。
最近は強い装備が最初から落ちていてつまらないという人がいるが本来「不思議のダンジョン」はそういうところに楽しさがあり、ＲＰＧとは違うところである。
むしろ最近の不思議のダンジョンが普通のＲＰＧみたいになって本来の持ち味を無くしてきているだけ。
このようにダンジョン探索がワクワクするようなシレンをこれからも作っていって欲しい。

BAD/REQUEST

・レアアイテムである「火迅風魔刀」が本編で一つしか手に入らない（無くしたら再入手は不可能）。ほかにもＷｉ?Ｆｉ連動で手に入るアイテムのほとんどが一度失うと二度と入手不可になるものばかりで本当に何を考えているんだと思った。失う事が前提の不思議のダンジョンシリーズで再入手が不可のアイテムなんてご法度。強力な効果があるとはいえ、この仕様は酷すぎる。そんなに攻略に有利で快適なアイテムを使わせるのがそんなに嫌なのか開発スタッフは。今作一番の不満点。

・操作関連の親切さが前作と同様で皆無に等しい。ＧＢ版では出来たはずの最初の一文字を入力することで候補のアイテム名を検索出来る「おぎなう機能」、未識別の杖の振った回数等といった便利機能が無い。ＧＢ版でも出来た事が何故ＤＳで出来ないのかが疑問。行動のテンポの悪さも相変わらず…。

・レベル４モンスターの追加。相変わらず名前のセンス最悪のモンスターが多く、ステータスや特殊能力もほとんど変わらない水増しモンスターばかりで萎える。中には利用することでゲームバランスを崩壊させるような能力もあり、調整不足が否めない感じがした（特にウツボカズラのレベル４はチート過ぎる）。更にそのレベル４モンスターの登場するダンジョンが少ないため、ほとんど無意味な存在になってしまっているのもマイナス。無理にレベル４モンスターはいらない。

・仲間が一人しか連れて行けない。ＧＢ版でも一人だけでしたがあれは容量や機種の問題で出来なかっただけでＤＳでは問題なく出来るはず。個性的な仲間が多いだけに何てもったいないことをするのやら…。前作からそうだったが何故変なところだけ忠実に移植しようとするのかが理解出来ない。

・ボーグマムル。専用ダンジョンが追加されたが、相変わらず「無茶苦茶なアイテムを要求」「特殊能力無し」「レベル最大まで育ててもステータスがイマイチ」というところは変わっていないので前作同様にウザい存在。更に今作にはモンスターの特殊能力を使って戦う「ンフー」という強力な仲間キャラがいるので余計に使う必要が感じられない。せめて仲間を複数連れて行くことが出来れば活躍の機会もあっただろうが・・。結果的に必要ないキャラ。

・罠の上にアイテムが落ちない。そのせいで矢を稼いだりやモンスターを罠にはめる戦略が出来なくなってしまった。オリジナルで出来たことを出来なくするなんてリメイクとして最低の行為だと思う。

・罠ダンジョンが前作仕様。ＧＢ版のをそのまま入れるだけでいいのに何故か前作の罠ダンジョンのシステムを流用している。開発スタッフはそんなに自分達の考えた「ぼくのかんがえたさいきょうのワナダンジョン」をやって欲しいのか？手抜きもここまでくると呆れてくる。

・敵の行動パターンが前作同様酷い。あの不評だった「敵の２マス視界」も変わっていないので相変わらず逃げモンスターが最悪。仲間に対する攻撃パターンも改善されておらず（遠距離攻撃でしつこく狙ってきたり、壁から一方的に攻撃したり・・等）、前作と同じく仲間が死にやすい。今作は仲間が倒されると冒険失敗になるダンジョンが存在するため、この仕様のせいで失敗しやすくなっている。開発スタッフがユーザーの声を聞いていないのと、前作＆シレン３の反省を全く生かしていないのがよくわかった。

・敵の特殊攻撃率のバランスが前と同じく悪い。デブータ系とか本当におかしい。

相変わらず「アイテムが呪われると特殊効果を発揮しない」「不評だった敵の特技の見直しをしていない」等といった前作の欠点を見直していない。
シレンファンは苦しい思いをするのが楽しいのではないというのをいい加減理解して欲しい。
はっきりいって今のスタッフのやる要素に良いところは皆無。
リメイクするにしてもシレン２やアスカの操作の快適さや便利さといった良い点をどんどん取り入れるべき。

COMMENT

前作シレンＤＳ、シレン３と比べると格段に良い作品。
ただこの作品の面白いと思うところは元であるＧＢ２の手柄であって、新しく加わったリメイク部分にはいいところが全く無い。
ＤＳ１の要素を使いまわしているところ（罠ダンジョンの内容、罠の上に落ちないアイテム、敵のグラフィック）をみると、スタッフが気合を入れて作っていないのは明らか。
使いまわしでも構わないがもっとオリジナルの仕様を大切にして欲しかった。

だがＤＳ１とは違い変に内容を変更せず、オリジナルにほぼ忠実に移植されているところはとても評価出来る。
ＧＢ版をプレイしたことがない人には十二分に楽しめるでしょう。
ＤＳ１ほどの酷い改悪はしていないので、ＤＳ１の仕様に目をつぶればＧＢ版経験者でも充分に楽しめるかと。
少なくともＤＳ１と３よりは買う価値のあるゲーム。
個人的に中古で買うのがオススメ（冒険の履歴が気にならないのであれば）。
最近のシレンシリーズに比べたら充分に良作の部類。

もうすぐシレン４が出るらしいがどんな作品になるのだろう…。