NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

ＮＤＳにおいて本格的な恋愛シュミレーション…、伊達じゃ有りません。
名前入力で自分の名前をよんでくれる上親密になることで呼び方が変わります。
ボイスについても端役のモブキャラたちにまでしっかりとボイスが当てられていて丁寧な作り込みです。グラフィックも一枚絵のイメージを３Ｄで忠実に再現しています。
（このグラフィックについてはかなり厳しい方がいますが、自分は此処は及第点と言っていいように思います。なにせＤＳですから。）ほかにも恋愛ゲームとして告白されるまでを目指すのが一般的ですが、このゲームは告白以後の恋人同士の生活がむしろ主眼です。
デートのために下調べをしたり、約束を取り付けたり、彼女の好みを考えたりかなりリアルに恋愛生活を楽しめます。表題のラブプラスモードではリアルタイムに音声認識で彼女との対話が楽しめます。他にも彼女とのスキンシップをタッチペンで図るなど意欲的な試みが随所に見られます。さらに夢イベントという女の子の普段と違う一面が見られる妄想を現実化したようなユニークな要素も。

BAD/REQUEST

残念ながら1年リアルタイムでプレイし続けられるゲーム性は存在しません。
ある程度するとパターン化するのは否めませんし、なによりリアルタイムと言うのは利点よりも欠点のほうが多い気もします。携帯ゲーム機で外出先でやろうとは思えないですし、何より拘束感があります。（それが現実の恋愛っぽくてイイ！と思える方はそうでしょうが、大多数はある意味自分に都合のいいヒロインを求めているのでは？）
さらに恋人となるまでのシステムもやや不明瞭な点や理不尽な点が見受けられます。
例えば日常生活で女の子達の好感度が上がるチェックイベントがランダムで発生するのだが、そのチェックノルマが序盤から辛すぎたり、甘すぎたりと設定がおかしい。
他にもケータイによるメールコミュニケーションでも一度ある女の子にメールすると他の女の子に同日中メールできなくなる。

COMMENT

第一印象は秀作、です。
ＮＤＳと言うハードの新境地にためらうことなく挑んだ意欲作でも有ります。
今もてるだけの技術力をつぎ込んだ、という感じです。
全体的には良くまとまった印象ですがシステム周りを中心に基礎的な部分にほころびが見られます。オートプレイの設定も最初から設定しておかないと途中からではカットインのたびにオートが解除されるなど、今一歩インターフェースへの配慮が足りません。
が、その細かい点を除けば現時点でＮＤＳでの最高峰の恋愛シュミレーションでしょう。
ですが断じてライトユーザー向けでは有りません。
擬似恋愛をちょっと楽しみたい、程度の方はちょっと引くぐらいの作り込みですから金額分楽しむには漢が試されます。覚悟してください。