ドラゴンクエストIX 星空の守り人 レビュー
発売元 | スクウェアエニックス(オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2009/07/11 |
価格 | 5,980(税込) |
レーティング | 【A】全年齢(CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ロールプレイング、ワイヤレスプレイ(2人?4人)、Wi-Fi対応 |
ドラゴンクエストIX 星空の守り人のTOPページへ戻る
スコアボード
- 総合ポイント
- 57
- 難易度
- 1.51
- レビュー数
- 296
スコアチャート
発売スケジュール
- 2017/07/20
-
レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
- 2017/07/29
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2017/08/03
-
大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-
サイト情報
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 忍列伝
- 2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
-
チャリ走 DX
- 2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
-
星のカービィ ロボボプラネット
- 2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
-
PROJECT X ZONE
- 2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
-
ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール
- 2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
-
初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション
- 2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
-
3次元エアホッケー
- 2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
-
メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁
- 2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
-
New International ハイパースポーツ DS
- 2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”
- 2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
-
Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち
- 2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
-
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム
- 2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
-
真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
新 絵心教室
トモダチコレクション 新生活
1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ
- 2020/03/06更新 (2020/01/03投稿分まで掲載)
-
G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
直感ヒトフデ
デジモンストーリー サンバースト/ムーンライト
レイトン教授と不思議な町
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
-
ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI
- 2019/10/29更新 (2019/10/28投稿分まで掲載)
-
ゼノブレイド
- 2019/09/29更新 (2019/09/28投稿分まで掲載)
-
デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編
- 2019/09/10更新 (2019/09/09投稿分まで掲載)
-
アッコでポン!イカサマ放浪記
- 2019/09/07更新 (2019/09/06投稿分まで掲載)
-
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
- 2019/08/18更新 (2019/08/17投稿分まで掲載)
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2019/08/07更新 (2019/08/06投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 最強忍者大結集4DS
- 2019/08/02更新 (2019/08/01投稿分まで掲載)
-
パズドラクロス 神の章/龍の章
スローンとマクヘールの謎の物語
GOOD!
1から6までオリジナルをクリア済み。7は途中断念。8は未プレイ。なおいわゆるクリア後の「やりこみ要素」は、今回も含めて全く手をつけていない。
ハード性能の進歩によるところが大きいが、本作は自分が過去にプレイしたすべてのドラクエを大きく上回り、最高傑作(自分がクリアしていない7・8は除く)だと思う。満足度には5をつけ、残りの点数もオリジナリティ以外は4をつけた。
以下特によかったところを箇条書きする。なお当方プレステ2も3もウィーも舶来ゲーム機も所有しておらず、パソゲーにも最近疎遠なので「それぐらい他のゲームだって当然でしょ」ということもあるだろうが、とりあえず書いておく。
・ドラクエの良さはセリフの良さにあると個人的に思っている。どこぞのロープレのように酷いセリフ(日本語としてひどすぎる)がなく、抵抗感・違和感が少ない。今回もきちんとそれは継承されている(サンディについては別に述べる)。ただ一つ「宿王」って、それは何よ(笑)。
・ドラマの見せ方がこれまでの作品(1?6)と比べて大進歩している。もっともこれはハード性能が進歩したからだろうけれども。かつては「ロープレごときがドラマを名乗るなんて、ちゃんちゃらおかしい」というレベルの作品が多かったが(ドラクエに限らず)、この作品はきちんとドラマを見せている。
・音楽は文句なし。クラシック調なので好き嫌いあるだろうが。イースのようなやかましい音楽が好みではない私には安心できて楽しめる音楽だ。
・戦闘が楽になった。ドラクエというと「戦いたくもないのに強制戦闘」が当たり前で、うんざりの連続だった記憶があるが、今回は敵が見えるからかなり避けられる。これが精神的に実にいい。特にぎりぎりの通路でトロールをすり抜けた時の気分は最高だ(笑)。またこれもハード性能向上のおかげだが、戦闘が見ていて楽しいし、「さくせん」も使えるレベルになっている。ただ「だいまじん」系のキャラのみ、ちょっとちゃちな感じがした(特に倒されて後ろに「パタッ」と倒れるところ。なんかやたら軽い)。
・装備が見えるようになった。これもハードの進歩のおかげなんだろうが、ただ文字で「あぶない水着」と書いてあるのと実際に装着するのでは全然違う(笑)。ちなみに女魔法使いのプロポーションがいまいち(汗)なので、あんまり(いや全然)あぶなくはなかったが……。
・ストーリーは悪くはないんだけど、つっこみたくなるところがかなり多い。結局、世界を救ったのは主人公ではないような気がするんだが……。
BAD/REQUEST
多くの人が指摘しているところと、全く誰も指摘していない部分を書いておこう。
まずサンディー。確かに最初は違和感ありまくりなんだが、終盤ではあんまり気にならなくなってくる。個人的には許容範囲。
そんなことより問題なのはまず仲間に全くドラマがないこと。ドラマどころかセリフの一つもなく、まるで戦闘ロボットのようだ。大体「天使」と一緒にパーティ組んでるなんて普通はありえないことなのに、仲間は全くツッコミもしない……。なんというか、ウルトラセブンが仲間の前で平気で変身しているのに気にもしないでパーティ続けているというか……。もう少しなんとかならなかったんだろうか。メルティーかわいいのに(笑)。
そしてこれは恐らく誰も指摘していないと思うのだが「主人公にセリフがない」。これが本当に最悪だ。ドラクエに限ったことではないんだけど。
だがこの「主人公は自分だからしゃべってはいけない」というのは、ロープレを作る側だけではなく、プレイする側も99.9%以上が支持しているらしく、およそロープレで主人公がしゃべりまくるゲームというものを私は知らないし、「主人公にセリフがないじゃないか」なんて文句言ってるのは恐らく日本のゲーマーで私だけなんじゃないかとすら思う。それほどまでに「主人公はしゃべらない」は定着している。常識中の常識と言っていいだろう。
だがしかし、その常識をほんの少し疑ってみてはどうだろうか。このゲームでは仲間もしゃべらないからあんまり目立たないが、周囲がしゃべりまくっているのにひたすら主人公だけは沈黙を守っているドラマなんて、こんな馬鹿なことはない。こういうタイプのロールプレイングゲームというのは、実際にタイプして「しゃべる」ことができるパソゲーのMMOやテーブルトークとは本質的に違うのだ。それなのにセリフがないというのは致命的な違和感を生み出してしまう。それに気がつかないというのはもう一種の「信仰」なんだろう。「絶対に主人公はしゃべってはいけない」という。「そんなことをしたら感情移入できない」という。
だが「感情移入できない」という人、そんなはずはないのだ。われわれは映画や漫画の主人公にいくらでも感情移入するではないか。だから主人公もきちんと性格づけられていても感情移入はできる。むしろ主人公はアクが強いぐらいでいい。主人公たちの活躍を存分に楽しむには、丁々発止のやりとりがあった方がいいに決まっている。いつもいつも相手だけが先回りしてしゃべくりまわるロープレなんて、実にくだらない! セリフがあった方が主人公のやさしさや勇気や思いやりや、とにかく「心」がプレーヤーに伝わるのだ。そして自分が操作しているキャラがそういうキャラなのだとわかればそこに感情移入ができる。つまり、こと一人用コンピューターロールプレイングにおいては、プレーヤーはその主人公に「なりきる」のではなく、「主人公とともに」ゲームを演ずるべきなのである。その方が断然面白い。
想像してみればいい。ハリーポッターの3人組の会話が全くないような映画があったら、どれだけ魅力をそこなうことになるだろうかと。またハリーだけが何にも言わない設定だったらどんなことになるかを。
ほんとドラマとして「主人公はしゃべらない」というのはぶち壊しなのだ。私はこういうゲーム(世の中にあるゲームってほとんどこういうゲームだと思うけど)を個人的に「だんまりロールプレイング」と呼んでひそかに軽蔑している。
とにかく主人公がしゃべった方が絶対にドラマの流れが自然になる。「主人公は話せない」ロープレは、ひたすら相手が一人で独演会やってるだけになりがちでつまらんのだ。
たとえばラストの会話でも、こんな具合(ネタバレ)に一方的にボスがしゃべるだけではないか。
「なぜ天使であるお前が私と戦えるのだ? そうか、天使を捨てて人間になったな。アハハハ、これは面白い……」
単なる独演会。この後も一方的に相手がしゃべくりまくるだけで、主人公は黙ったまんま。ほんとつまらん。何考えてるのかもわからんじゃないか。
もし主人公がしゃべれれば
「なぜ天使であるお前が私と戦えるのだ?」
「……女神の果実を食べて、人間になったのさ」
「何ぃぃぃぃ?」
「この世界を救うためだ!」
「貴様……後悔はしていないのか?」
「もちろんだ!」
と、こういうふうに「会話」が簡単に成り立つし、この方がずっとドラマ的だし(主人公の気持ちが伝わる)何より面白い。最初の選択で「標準語」とか「関西弁」とか主人公のセリフを選べるようにしておくともっと面白いだろうなんて想像もできる。
世のゲーマーと製作者たちは、いったいいつまで「主人公はしゃべってはいけない」という呪縛にとらわれ続ければ気が済むのだろうか。
COMMENT
なぜか評価が低い本作品だが、個人的には大当たりだった。それだけに「主人公はセリフなし」というくだらん呪縛から逃れられないでいるのが残念でならない。ネット配信やすれ違いなど一度も試さなかったが、それでもとても楽しめた。謎もやさしめでサクサク進むし、完成度は非常に高いと思う。あっと言う間に終わってしまったので、もう少しボスレベルが高くてもよいように思った(レベル40前後で終了)。