NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

ＳＦＣプレイ済みです。

・あの当時の感動そのままにリメイクしてくれました。
ＲＰＧには快適さとストーリーを重視するという方には是非やっていただきたい作品だと思います。

・音楽とストーリーと美しいドット絵が鳥肌ものの演出を随所でかましてくれます。
最初に主人公が少女を助ける決意をするシーンではクロノトリガーで一位二位を争う曲が流れるのですが、
そのシーンはいつ、何度見てもじーんと来ます。

・戦闘シーンではシンプルかつテンポよく進んでいきます。連携というのが戦闘のミソになってくるのですが、
技を覚え、キャラを変えるワクワク感が実に子供心を刺激させます。単体を２発よりも、連携させる方が大抵優れているというところもこのシステムを際立たせます。

・ストーリーは王道です。ＤＱやジブリのような感じでしょうか。
くさいセリフもなく、小難しい設定や、電波的な雰囲気も存在しません。ストーリーにおいてタイムスリップネタを最後まで矛盾せずに扱うのは難しいと聞きましたが、
最初から最後までしっかりとクロノと我々を終盤へと道案内してくれます。戦闘面においても、ストーリー面においてもストレスなく薦められるＲＰＧだと思います。

・サブタイトルの秀逸さ。セーブするごとにサブタイトルが表記されるのですが、とても響きの良い言葉を選んでいると思いました。
他にも原作に登場する寄り道要素、セリフ回し、細かい遊びの部分において実に丁寧に作りこまれていることが伺えると思います。

BAD/REQUEST

さすがスクエニ、追加要素はことごとく蛇足です。

勘違いしないでいただきたい。

妙におつかい要素の高い追加ダンジョン、で、これどうすんの？と首をかしげたくなるモンスター育成、
そこはタッチペン使わせろとつっこませるためにあえて作ったかのような図鑑等は全て原作にはなかったものです。

戦闘バランス調整、補助技の充実、新たなる連携、追加イベントの充実。

例えばですが、こんな感じで調整すればしっかり定価に似合った、王道派の新たなるクロノトリガーが出来上がったのでは。

子供向けに作ったのであえてだとは思うのですが、戦闘難易度はかなり低いです。
戦略的にもそこまで求められるものではありません。
ＤＱでいうとルカニ、バイキルト、ピオリム、ラリホー等の補助技がほとんど出ない感じです。

任天堂の出したＤＳというハードのクオリティの低さが音質に如実に現れています。
タッチペンを使うのはいいとして、ＰＳＰとほとんど代わらない値段でこのクオリティの違いには辟易しますね。
別にソニー信者ではありませんが、細かなサービスの違いで任天堂の商売至上主義的な雰囲気には納得いきません。

COMMENT

是非ＲＰＧがやりたいという方にオススメしたいゲームです。
グラフィック至上主義、ドット絵が苦手という方でない限り名作と呼ばれる所以が理解してもらえると思いますよ。

一つ言わせてもらえるならＳＦＣでやるのが一番いいというＤＳとスクエニのクオリティの低さだけは警戒しておいてください。
市場価格として５０００円強というのは妥当な線だと思いますが（リメイクだから価格を下げろというのは現実が見えてないだけ）、それに似合ったものを作れないのは致命的です。