NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・キャラクターグラフィック
　岩元さんを起用したのは大正解。
　矛盾を指摘されたときのキャラの反応が面白い。
　「逆転裁判４」でグラフィックを担当した
　塗さんとの格の違いを見せてくれます。

・ロジック
　近年迷走を続けてきた「新要素」の中では一番マシ。

・ボタン操作だけで遊べる

・カガク捜査の空気化
　茜が登場したときは「また退屈な作業をやらされるのか……」
　と思いましたが、スルーされて嬉しかった。

特に書くべきなのはこれぐらい　

BAD/REQUEST

・センスの低いオープニング
　及第点に達しているのは４話目ぐらい。
　（１話目と５話目も悪くは無いが、いまひとつ）
　内容の微妙な「逆転裁判４」でも、オープニングは良かったのに……。

　２話目はワインが倒れるシーン。どこが良いのやら。
　３話目にいたっては、状況説明のみ。ふざけるな。　
　
・シリーズ最低のBGM
　良質の曲がシリーズの他の作品に比べ、極端に少ない。
　捜査中の曲や対決中の曲は中々良いです。
　だが一人一人のキャラクターの曲が微妙過ぎる。
　
　狼士龍：このキャラは今までのライバル検事に位置する人物のはずだが
　　　　　ミツルギや冥、そしてゴドーの曲には圧倒的に劣る完成度。
　ミクモ：確実に歴代ヒロインのテーマでは最下位。
　ラスボス：「蘇る」のラスボスの曲は耳に残ったのに、　
　　　　　　この人のは全く残らない。
　
　そして極めつけは、矢張やオバチャンが登場する時に流れる曲。
　ヤケクソで作ったのか？と思ってしまうぐらい適当な曲です。
　定価２千円の安物ゲームのBGMでも、もう少しマシです。
　
　今までのシリーズのBGMは駄作を見つけるのが難しいレベルだったので
　厳しめに１点とします。
　
・粘着質なだけで逆転がない　
　「逆転裁判４」の反省からか、犯人が簡単に諦めることは無い。
　しかしひたすら食い下がるだけで、いつの間にか優勢が逆転している
　といったことが無く、面白みに欠ける。

・ギャグが微妙
　今回はオバチャンそれ程面白くない。（特にマシンガントーク）
　やはりこのキャラは巧さんが書くから面白いのだと思う。

・ピカピカ光りまくる画面
　ミクモが喋る所は特に酷い。
　！が出る度に光らせるなんてどうかしている。

・最終話終盤の展開
　「逆転裁判」と「逆転裁判３」では、爽快感タップリですし、
　「逆転裁判２」「蘇る逆転」では、ラスボスの追い詰め方が
　ひねってあって面白かったが、今回はダメダメ。
　ピンチになったら仲間が新しい証拠を持って登場。それのくり返し。
　せめて２回まででしょう、くり返していいのは………。
　
・泣けない
　成歩堂三部作では泣けたのに……

COMMENT

何だかんだ言いましたが、クリアするまではそれなりに熱中します。

スピンオフ作品であることと、
今までのシリーズでシナリオを書いていた巧さんが
製作に関っていないことを踏まえれば、十分過ぎる出来。

ただ、完成度は成歩堂三部作に比べればはるかに劣る。

「逆転裁判５」開発発表から約２年。
なのに出た作品がスピンオフで、しかもこの完成度。
いささか納得ができませんね、カプコンさん。