NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ドラクエの新作
待望のドラクエシリーズの最新作であると言うこと。

・豊富な寄り道クエスト
ストーリーだけを追うことなく、色々なクエストを同時進行で、クリアしていく楽しみがある。

・ルイーダの酒場システム
ドラクエ?の要でもあるシステムを、今作品は継承している。
キャラクターを最大8人保有できるのも吉。

BAD/REQUEST

・カジノがない
ドラクエシリーズと言えば、みんな楽しみにしてるものの一つがカジノ。
今回は、なにかな?、スロットかな?闘技場かな?、やっぱりポーカー？それとも新しい何かかな？
蓋を開けてみればDQ9はカジノがない。
これは、DSのROMの容量とか関係無しに単純に手抜き。
さらにゲーム内には、カジノをつくろうとしていた痕跡まで残されている。

・転職出来る職業が極端に少ない
DQのお楽しみ要素の一つがダーマ神殿での転職。
今回は何と職業が12種しかない
ちなみに、DQ3が9種類、DQ6が18種類、DQ7が20種＋モンスター職。
今までのシリーズと比べてもその少なさが伺える。


・ストーリーがシリーズの中で最も陳腐
5年かけてこれ！？
実際ストーリーなんて有ってないようなもの。
主人公の天使には実際どうでも良い内容。
ラスボスとか、マジで超適当に考えただろとしか思えない。
序盤はわりと良いです、世界樹の実が人間界に落ちたせいで、それを口にした人や物達が化け物になって、それを阻止する、見たいな感じです。
（FFタクティクスの宝玉のパクリだけどなｗ）
それらを回収してからが、お粗末。
裏方の四天王みたいな奴らが、出てきてここから話が盛り上がるのかと思いましたが。
そのまま盛り上がることなくエンディング。
多分もうストーリー思いつかなかったんでしょう。
もともとキャラも固有キャラじゃないし、ストーリー性を生み出すのが難しいんだろうけど。
それでもこのストーリーはないと感じた。

・着せ替えすることが殆ど無い。
これが以外だった。
まず職業で防具とかが制限されるのは、あらかじめ分かってるけど。
それにしても、絶対にこのタイミングでは転職出来ないだろって時に、賢者専用装備とかが手に入ったり、そもそも、鉄製の防具がバニースーツや学生服、ニーソックスみたいなネタ装備よりも防御力低いのが理解できない。
転職しても、仲間内で防具を使い回すだけだから殆どパーティーの姿に変更無し。

・戦闘が遅い
これは致命的。
ドラクエの戦闘の肝でもある、快適さが失われている。
一回一回の戦闘が遅い。
オプションで戦闘速度＆エフェクト＆テキストスピード変更不可。
私がクリエイター側なら、今回採用されたDQ8的な戦闘と、昔のシリーズみたいな相手しか見えない戦闘をオプションで変更出来るようにする（クラシックモードみたいな感じで）。
メタル狩りがもうめんどくさくて仕方ない。
更に言うと、見方全体魔法が、いちいち全員分のエフェクトがあるのがながい。

・モンスターが少ない
これもかなり致命的欠陥。
ドラクエシリーズを代表するモンスター達がことごとく登場しない。
たとえば、せみもぐら、とげぼうず、いたずらモグラ、、おおねずみ、くびながイタチ、ダンスニードル、ゴースト、おばけキャンドル、メラリザード、つちわらしなどのドラクエを象徴するモンスターがいない。
他にも出てこないモンスターがたくさんいて、正直これじゃダメ。
コロヒーローシリーズも出てこない。
キラーマシン２やドラゴンマシーンもいない。
いままでのシリーズのラスボスたちが隠しダンジョンに出てくるのは良いけど。
そもそも殆どのモンスターが色違いばかり。
よくこれでナンバリングタイトルに出来たなと思う。

・敵モンスターの経験値やゴールド所持のバランスがおかしい。
中盤から終盤まで敵の所持ゴールドがほぼ一緒。
ちゃんとバランス見直してほしかった。

・余計なオンライン機能
すれ違い通信を利用した、宿屋拡張も最高位まで行かないと最強武器の素材が手に入らない。
そもそも、すれ違い通信とかをやる機会がない人は、最強装備をつくるための素材が手に入らない。
もともと、wi-fiオンラインを想定したであろうコマンドアクションもいらない
（使うことは一生ない）。

・剣スキルしか使わないシステム
短剣、爪、槍、斧、ハンマー、ブーメランなど武器があるにはあるが、実際剣しか使わない。
ってか他が使えない。
もはやこれらの武器がやりこみ要素的存在。
もっと、必然的に使い分けていけるように工夫が必要なレベル。
また、パラディンのスキルが異常に良いため一度パラディンになってしまえば、
戦闘は戦うALLで困ることはまずない。

・空飛ぶ箱船（列車）が超使いづらい。
動かしてみれば分かりますが。
全シリーズ最低の飛行艇。

・戦闘音楽がドラクエ史上稀に見る低クオリティー
ドラクエシリーズの要の一つでもある、「すぎやまこういち」さんの音楽。
今作はフィールド音楽、戦闘、ボス戦、どれをとっても低クオリティー（ピンと来ない）。
後に尾を引く様な曲ではなかった。
正直、音楽面がプレイしてすぐに「なんだこりゃ？」と思ってしまった点。
中でも、ほぼ全ての町で同じ音楽、さらに、ボス戦は緊張感皆無の音楽。
ドラクエシリーズにはかなり重要な点なのでがっかりでした。

・単調なやりこみ要素
今作はかなり多くのやりこみ要素を提供している。
しかし、やりこみとはもともと、思い入れのあるキャラやストーリーがあって初めて成立する物であり、今作はその点が大きく欠如している。
また、やりこみ要素に一貫性がありすぎで、同じ事の繰り返しになってしまう。
評価できる点はやりこみの量と、過去のボスが出てくる所くらいである。

・他ゲーのパクリ要素
そもそも着せ替えシステムがPSPで大ヒットしたモンスターハンターの二番煎じ感が否めない。
戦闘システムも８の物を流用しているので、オリジナリティに欠ける。
寄り道のクエストなども、昨今のゲームには多く見受けられるので×。
ストーリーも、ありきたりなのでオリジナリティがあるのとはほど遠い。
ギャル妖精も、５リメイクのデボラを彷彿とさせる後追い。
新たな要素が、過去のボスと戦えるだけというのはどうかと思う。

COMMENT

まずはじめに、一言で、DQ９を表すなら。

未完成品

これにつきます。
（理由についてはBAD項目参照）

そもそも、ドラゴンクエストという看板を背負っている以上、その点は必ず評価に反映されます。
そして、今までのドラゴンクエストファンを裏切るかのような、点も多く見られ、正直残念でした。
と言うよりも、何も考えずにプレイして気になる点が多々あったことが本当に驚きです。
作り込みの甘さを感じずにはいられないです。

もし、この作品がドラゴンクエストでなければ、クリアまで行かなかったでしょうし、売れることはないです。

せめてもの救いは、すぐに売ったので買い取り価格が高かった事くらいでした。