NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・グラフィック、シナリオ
今回のシナリオは、全体的に童話のようなものだった。そして、そのシナリオとグラフィックが非常にマッチしている。これはDSで正解だったと思う。8のような等身大の世界で今回のようなシナリオをやられても、恐らくは興醒めでしかないだろうから。そういった意味で、グラフィックは5点。

・美麗ムービー
これは、レベルファイブがレイトンシリーズによって培われたものだろうか？ドラクエで初のアニメ。DSだからと侮るなかれ。そのクオリティは極めて高い。

・サウンド
すぎやまこういちの音楽にハズレなし。DSのスピーカーではさほど音楽に重厚さを感じることはできないが、ヘッドホンをすることでその世界は一変する。本当に全然違う。ヘッドホン推奨。

・着せ替えシステム
これの一番楽しいところは、兄弟、友人とのコミュニケーション。「あれ？そんなのどこにあったの？」「なんだ！？この組み合わせ！」等、会話が弾む。

・職業システム
6、7のような何でもかんでもあればいいの職業システムとは違い、職業ごとに各々の個性が出るのが良かった。上級職といえど、決して万能ではなく、色々な選択肢があり、様々なプレイスタイルが臨める。

・ある意味原点回帰
3を進化させたシステム。8のような等身大から7以前の見下ろし型に。また、7以降のリメイク作よりも視点の回転を必要としない。

・戦闘
キャラクターがちょこちょこ動いて、見ていて楽しい。迫力は他の作品に劣るが、演出自体はいちいち面白い。

・数多いアイテム
今回は、アイテムの量がシリーズで一番。また、開発者のお遊びがちりばめられており、探究心が尽きることがない。

BAD/REQUEST

・マルチプレイの必要性
正直なところ、退屈でしかなかった。発表当初のアクション性のあるシステムならいざ知らず、従来のシステムではマルチプレイの発揮は難しいと思う。

・レベルによる経験値の分散
「マルチプレイで強い人にくっついても、楽々レベルアップは出来ませんよ。」と言うものなのだろうが、見事にマルチプレイの弊害。

・戦闘のテンポ
全体にかかる補助魔法のみやたらテンポが悪い。

・主人公以外の仲間キャラの薄さ
どういう経緯でどういう目的で一緒になるのかが、全く説明されていない。

・キャラメイキングの貧弱さ
体刑はまあ仕方ないとして、それにしても貧弱。髪は2?3倍は欲しい。顔も、目、鼻、口、と一つ一つ設定できるようにしてほしかった。また、年齢等、細かな部分も設定できるようにしてほしかった。さすがにこれは・・・。

COMMENT

ただ一言。本当に面白かった。
時間を忘れてプレイしたので、熱中度、満足度ともに5点にした。

否定的な意見の多い中、べた褒めするような内容になってしまったが、本当に感じたことを吐きたい。

ゲームとしてはもちろん、ドラクエとしても十分に傑作。

ゲームは楽しむためにプレイするもので、荒探しをするためにプレイするものではない。
確かに今作は作業的な面もあるが、それを作業ととらえてしまったらすべてが作業にしかならないし、面倒ととらえてしまったらすべてが面倒にしかならない。

自分はこの作品が楽しめる人間で、本当に良かった。