NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・無難にまとめてある
・逆転裁判４のような冒険はしていない
・ロジックシステムはアドベンチャーゲームにとても合っていてわかりやすい
・旧キャラクターが結構出てくる（人によっては意外と重要な役で）
・新キャラクターが生き生きとしている
・クライマックスの音楽がよく、気分が盛り上がる
・各話の謎がかなりまともで理解できる範囲内に収まってる

BAD/REQUEST

・悪く言えばハッチャケ度合いが低い
・逆転裁判４でいろいろでた新要素を全部なしにしたかのようなシステム
・主人公が弁護士から検事になったため、どうしようもない窮地に追い込まれる被告人（もしくは弁護士）という立場から事件の真相を明らかにして解決するポジションになった。このため主人公は逆転裁判ほど逆境には立たされず探偵推理小説をやってる感じとなった。つまり逆転度合いが下がった。
・法廷での丁丁発止が逆転裁判の最大の売りだったが、逆転検事では法廷パートが一切ない
・終始一貫したストーリーである組織を総力で追う話になってるため、息抜きのおちゃらけた話とかがない。
・最終話がかなり長い

COMMENT

黒歴史とまで言われた逆転裁判４の後の作品なのでかなり不安でしたが、逆転裁判３と逆転裁判４の間の話ということで逆転裁判４で提起された今後の逆転裁判シリーズに大きく影響を与えるであろう事項を全てなかったことにして作られています。裁判員制度は施行されていませんのでメイスンシステムはありません。従って物的証拠第一主義が貫かれていて状況証拠だけでは有罪にはなりません。オドロキもいないので「見抜く」もありませんし、ナルホドは出てこないので彼については弁護士を辞めているかどうかも語られません。
非常に原点回帰をした本作とも取れるでしょう。
ただ逆転裁判４で定義した新要素は現実の流れに即したものであり、煮詰めればかなり面白い要素にもなると思います。また検事よりも弁護士という立場の方がやはり心情的に弱者の味方で窮地を逆転するというこのシリーズの本質的面白さを表現しやすいと思います。
本作は本作で面白いのでスピンオフ作品としてシリーズ化してほしいとも思いますが、やはり逆転裁判５に期待してしまいますね。