NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

対話形式で謎の真相を推理する「水平思考」を上手くDSソフトに落とし込んだところ。
事件推理物アドベンチャーゲームの聞き込み・推理の部分のみをクローズアップしたようなシステム自体は評価できる。

全体の落ち着いた雰囲気や問題ごとに用意されたシルエットを使った一枚絵も味があって良かった。

BAD/REQUEST

水平思考の代表作でありCMでも使われている「ウミガメのスープ」のように、対話によって隠された壮大なストーリーを徐々に解き明かしていく物を期待していたが、大半が一休さんに出てくるようなとんち問題やイジワル問題のレベルであること。
そのため、半分以上の問題が問題文を見た時点で肝心の対話をするまでもなくオチが読めてしまい興醒めだった。
にもかかわらず回答するには本筋とは関係ない細かい設問にも答える必要があるので、瑣末な情報を得るためだけにオチが判っている対話をするのは退屈でしかない。

簡単なのは最初だけで良問は後半に取ってあるんだろうなぁと思ってドンドン解いていったらアッと言う間にオールクリアしてしまい、推理を楽しめた問題は数える程しかなかった。
さらに、全80問の中で同じパターンのオチの問題があるのはいただけない。
原作は数百問あるらしいので、そこはかぶらないようにチョイスしないとダメでしょ。

あと、おきにいりのカテゴリーを変更するためにはもう一度その問題を解かないといけないのは面倒だし、回答を間違えた時の音楽が微妙に長くその間操作を受け付けないのが地味にイラつく。

COMMENT

「ウミガメのスープ」クラスの問題を期待していたので肩透かしもいいところだった。
せっかく面白いシステムなのにシステムに合わせた問題作りがされておらず非常に勿体無い。
原作をそのままDSに持ってきただけでは手抜きと言わざるを得ない。

広告やパッケージにレイトン教授を起用したおかげ(?)か、そこそこ売れているようだが、この様子では今後ATAMANIAシリーズとして発売される「頭の体操」の方もあまり期待できなさそう。