発売スケジュール
- 2017/07/20
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レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
- 2017/07/29
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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2017/08/03
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大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-
サイト情報
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
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NARUTO -ナルト- 忍列伝
- 2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
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チャリ走 DX
- 2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
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星のカービィ ロボボプラネット
- 2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
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PROJECT X ZONE
- 2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
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ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール
- 2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
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初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション
- 2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
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3次元エアホッケー
- 2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
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メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁
- 2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
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New International ハイパースポーツ DS
- 2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
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NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”
- 2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
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Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち
- 2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
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真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム
- 2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
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真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
新 絵心教室
トモダチコレクション 新生活
1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ
- 2020/03/06更新 (2020/01/03投稿分まで掲載)
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G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
直感ヒトフデ
デジモンストーリー サンバースト/ムーンライト
レイトン教授と不思議な町
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
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ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI
- 2019/10/29更新 (2019/10/28投稿分まで掲載)
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ゼノブレイド
- 2019/09/29更新 (2019/09/28投稿分まで掲載)
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デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編
- 2019/09/10更新 (2019/09/09投稿分まで掲載)
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アッコでポン!イカサマ放浪記
- 2019/09/07更新 (2019/09/06投稿分まで掲載)
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Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
- 2019/08/18更新 (2019/08/17投稿分まで掲載)
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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2019/08/07更新 (2019/08/06投稿分まで掲載)
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NARUTO -ナルト- 最強忍者大結集4DS
- 2019/08/02更新 (2019/08/01投稿分まで掲載)
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パズドラクロス 神の章/龍の章
スローンとマクヘールの謎の物語
GOOD!
・推理アドベンチャーとしての面白さ。裁判員制度がテーマなだけあって、複数人でのディスカッションによる真相解明を前面に押し出した内容。誰もが気付かなかったような証拠を示して議論の流れをひっくり返したり、逆に他のメンバーにひっくり返されたりするのが、とても楽しい。最後まで反対していた裁判員を動かぬ証拠で説得し、全員一致の評決にたどり着けた時の達成感は、この上なく大きなものがある。
・人間ドラマとしての面白さ。このゲーム、単に事件に適切な評決を下せばそれでめでたしめでたしというものではない。評議の果てにたどりつく真相は、一本のストーリーとして見ても非常に重みを持っている。それが明らかにされたときの被告人や関係者の反応は、とても胸に迫るものがあって、下された判決が彼らの救いとなることを願わずにはいられない。
・現実の裁判を扱った作品としての面白さ。法曹関係者が実に5人も監修に名を連ねているだけあって、手続きの流れや用いられる専門用語など、かなりディテールにこだわった描写がなされている。裁判員制度はもちろんのこと、刑事裁判の雰囲気とはどういうものかをリアルに体験することができるだろう。とはいえ重要な部分は適宜噛み砕いて説明されるので、法律などの知識がなくてもまったく問題ない。
・徹底したリアリズム志向。キャラクター描写などにおいて、ゲームでは定番ともいえるマンガ・アニメ的誇張は最小限にとどめられている。また、作中で扱われる事件も現実に即したもので、「学校裏サイト」のような社会問題となっている要素が数多く盛り込まれていたりする。そういった意味ではこれまでにあまりなかったタイプのゲームであり、オリジナリティは高い。
・システムの分かりやすさ。評議は、基本的に他の裁判員の発言に「賛成/反対/質問/黙っている」で応じ、適宜証拠品や証言を示していくというシンプルなもの。他のシーンでも選択肢を選ぶだけでゲームは進むから、難しい操作は一切不要だし、複雑なフラグ立てで時間を空費する心配もない。また、争点を一つずつファクターに分けて議論していく「ファクターシステム」は、頭を整理して推理に臨めるため非常に有用である。
・ボリューム。1周のプレイ時間は十数時間といったところ。各話の「真相究明度」が100%に満たない場合は再プレイすることもできるから、人によってはもう少しかかるかもしれない。ニンテンドーDSのアドベンチャーゲームとしては長めの部類に入るだろう。
・自由度の高さ。テキスト量がかなり豊富で、評議でどういう答えを返してもちゃんと議論がつながるようになっているのには感心させられた。そのため、素直に真相解明を目指してプレイする以外にも、ずっと沈黙を通して他の裁判員がどこまで真実に迫れるか、あるいは的外れな返答を繰り返してどれだけ見当違いな評決に至るかという、不謹慎な楽しみ方も可能である。
・「プレイヤー=主人公」という趣向。このゲームの主人公は、名字・性別を自由に決めることができ、セリフこそあるものの、特定の外見・性格は設定されていない。それだけにプレイヤーとの一体感があるし、他の裁判員に「あなたのおかげで正しい評決ができました」などと称えられたときの感動も増すというもの。こういった感覚を存分に味わうためにも、個人的には本名プレイを推奨する。
・ユーザビリティの面では、メッセージスピードが速く不要なウェイトが入らないこと、画面演出のテンポも良好なこと、読み戻し用のログが用意されていること、いつでもセーブ可能なこと、エピソードクリア後の再プレイが途中からも可能なこと、ほとんどの場面でタッチペンとボタンのどちらでも操作できることがよかった。
BAD/REQUEST
・とにかく地味であること。リアリティへのこだわりの分、必然的にフィクションとしてのけれん味はゼロに等しいものとなっている。個性的なキャラクターや、抱腹絶倒のギャグ、ド派手な演出といったものは期待しない方がいい。グラフィックや音楽も、決して手抜きというわけではないが、必要なものを必要なだけ用意したという感じである。
・ゲーム進行が起伏に乏しいこと。舞台となるのは裁判所のみで、事件の概要はすでに明らかになっており、裁判も事前に決められた手続きに従って進んでいくから、「予想もしなかった新展開が!」というようなことにはならない。もちろん、裁判の緊迫感はきちんと表現されているし、時折息抜きになるような描写が挟まれたり、法廷で意外なハプニングが発生したりするなど、単調さを感じさせない工夫も凝らされているのだが。
・難易度にややムラがあること。評議については、ファクターごとに何度でも再検討でき、時間制限にも十分すぎるほどの余裕があるから、必要な情報さえそろっていれば詰まることはないはずで、易しい。反対に証人尋問や被告人質問では、質問事項選択のやり直しがきかないので、ここをミスすると重要な事実が得られないまま先に進んでしまい、真相にたどり着けない可能性もあるという難しさ。しかも場面によっては、得られる情報が質問事項と無関係だったりして、予想がつかないことがあるのが困りもの。
・この作品では、裁判員制度に関しては所与の前提として肯定的な態度で扱われており、裁判員もその他の関係者も、それぞれに前向きな姿勢で裁判に臨んでいる。制度そのものに対する批判や問題提起などを求める人は、他を当たった方がいい。
・ユーザビリティの面では、メッセージスキップのスピードが遅いこと、セーブが一か所しかできないこと、証拠品のチェックと名字の入力がタッチペンでしか操作できないことが不満であった。特にスキップの遅さは、再プレイの際にやや負担となるかもしれない。
COMMENT
当初このゲームについては、「どうせ裁判員制度の話題性に便乗した手抜きゲームの一本だろう」という先入観を抱いていたのだが、まったくの見当違いであった。刑事裁判の臨場感にこだわり、人間描写を掘り下げ、推理ゲームとしての楽しさもきっちり追求しているという、贅沢で骨太な力作である。
全般的にキャッチーな親しみやすさとは無縁の作品で、ちょっととっつきづらい印象はあるけれど、中身の充実度はかなりのものだ。地味で渋いいぶし銀のようなテイストを愛好する、「大人の」プレイヤーにこそ強くお勧めしたいと思う。興味を持たれた方は、公式サイトの体験版をプレイしてみてほしい。
余談だが、あるところで「『逆転裁判』はプロレス、『有罪×無罪』は総合格闘技」という形容を目にして、なるほどと思った。私は、どちらも好きである。