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GOOD!

オリジナリティー：時・闇のマイナーチェンジ版ではあるが、伝統的な「不思議なダンジョン」シリーズのゲームとしての完成度に「ポケモン」(さらに言えば本編ともまた雰囲気が違うので、ポケダン)独自の世界観が組み合わされ、大きな相乗効果を生み出している。これにより「このゲームにしかない」魅力が創出されている点は時・闇と同じく感銘を受けた。
時・闇とベースは同じストーリーにもかかわらず、新鮮な気持ちでプレイする事が出来た。
パッチールのドリンクスタンド、リサイクル、そっくり道具など全てがプラスに働いている。
その点を加味し、理想的なマイナーチェンジとしてのオリジナリティーを評価したい。

グラフィックス：ドット絵は、しっかりと作れば3Dのグラフィックをも凌駕する魅力を備えているという事は間違いない。今回はオープニングムービーからその開放感に引き込まれた。
「ポケダン」独自の世界観の創出にしっかりと作りこまれたグラフィックの良さが大きく関与していると言う事は、論をまたないものであろう。

音楽：主旋律が非常に良い曲が多く音楽の使う場所の配置も適切であり、ストーリーと相まって心に響いた。好き嫌いはあれど、どの曲も高レベルで「捨て音楽」がほぼ無い。
私がこれまでプレイしたゲームの中でも屈指の世界観に合ったBGMぞろいである事は間違いない。
新曲も追加された上、ジュークボックスが追加されたことは嬉しい変更。
何度も繰り返し聴ける機能もあり、BGM好きの人にはたまらない出来である。
以上の理由により、5点をつけるのに十分と判断した。

熱中度：やっている事はシンプルなのだが、それでいて飽きずに熱中できる魅力を兼ね備えている。ストーリーがあるうちはストーリーに引き込まれ、ストーリーが終われば思わずどこまでも自分でやりこみたくなる。初心者から時・闇経験者まで幅広く対応できる懐の深いゲームであり、私に関しては時間を忘れてプレイしてしまうほど熱中してしまった。
以上の理由により、5点をつけるのに十分と判断した。

満足感：実際、個人的にはプレイし終わっての致命的な不満は見当たらない。
勿論人によって好みが違うため、万人にとって不満がないという事はない。
しかしこのゲームは、自分の感覚で言えば十分満足しこれ以上と言われても難しい。
追加要素も蛇足になることなく上手くゲームに活かせている。
以上の理由により、5点をつけるのに十分と判断した。

快適さ：時・闇に比べて非常に改善された箇所はこの点である。
セーブの出来る場所、長さや、砂嵐でのエフェクト、道具の持たせる場所など、時・闇で問題とされた箇所にはほぼ修正が入っている。操作の上でストレスがたまる場面がほぼ無くなった。

BAD/REQUEST

満足間の項目で書いた通り、私としてはこれといった重大な不満は無い。

要望とすれば、クリア後のストーリーはしっかり完結まで持っていって欲しかった。
ダークライ関係の設定の詰めやレイダース関係のストーリーの追加が放置されているのは、手抜きと謗られても仕方がないレベルである。
スペシャルエピソードも、短いエピソード含め5話(＋シェイミ)では寂しい。
折角あえて三色目を出すのであるから、十分な質と数が欲しかったと言える。

あくまでもおまけ部分だが、次回があるならそこを妥協せず作りこんで欲しい。

COMMENT

○当方のレビューは、ポケダン時をプレイしてあるものとしてお読みいただきたい。

非常に高いレベルでまとまっているゲームであるといえる。
合う・合わないの指標としては、基本的には時・闇を踏襲するものである。

・合う
ポケモン・ポケダンの世界観が気に入っている
無駄に難しいゲームには辟易する

・合わない
シレンのゲームバランス・システムが大好き
難易度はシビアでなければ自分の好きなゲームではない

参考になれば幸いである。