NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

据置機で展開してきたシリーズの新章にふさわしいクオリティとボリュームを保った力作。
キャラのボイスやアニメパートがDSソフトの中で群を抜いて多く、全体的に豪華な作りだという印象を受ける。
世界観や設定が良く考えられており、どう転ぶか予測しづらいシナリオ展開は先へ進む意欲を高めてくれる。
過去作では仲間にしても本拠地に陣取って施設を管理するだけのキャラも多かったが、今作はほとんどの仲間を戦闘メンバーか戦闘のサポート要員として連れ回すことができる。
シリーズ恒例の異種族キャラも今回はオリジナリティが高いデザインで種類・人数とも豊富。
マップや戦闘シーンで表示されるデフォルメのきついポリゴンキャラは好みがわかれるだろうが、背景マップの絵が非常に美しいため全体的なグラフィックレベルは高い。
世界観や各地方のイメージに良くマッチしたBGMも素晴らしい。
一通りの操作を設定を切り替える必要なくボタンとタッチペンの両方でこなせるのも親切。

BAD/REQUEST

プレイの快適さとしてはキーレスポンスや操作性などに問題はないが、主人公の歩くスピードが中盤から多少マシにはなるものの遅く、何度も出入りすることになる本拠地の出入口から中枢までの距離が長いため時々イライラしてしまった。
また装備アイテムの種別間の格差が激しい。
たとえば剣や鎧はさまざまなステータス補正効果が付いた名品が多く最終的にどれを装備させるか迷うくらい豊富に取り揃えられているが、棍や爪、軽鎧などのマイナーなものはほとんど特別な効果がなく数も少ない。
中には選択肢の少ない種別のものしか装備できないキャラ（種族）もいるため、そのキャラを使いたい場合は装備品で迷う楽しみが減ってしまう。
いかにも他に商品展開できそうな含みを持たせた台詞、本編とは関係のない伏線や謎が多くクリアしても微妙にスッキリしない部分が残るのも難点。

COMMENT

個人的には携帯機ということで主にボリューム面で不安があったものの、想像していたレベル以上に楽しめた。
ティアクライスとしての続編にも期待したい。