NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・古代氏の音楽。
他作品のものと比べたら地味ではあるが、フィールド音楽と禁じられた地の音楽は雰囲気と合っていてなかなか良かった。

・ディフォルメされたプレイヤーキャラ。
非常に可愛らしく、ちょこまかと動き回っている様子を見ると和む。

・自分の好きな編成でパーティーを組めるところ。
外見や雰囲気、職業とスキルを自由に選べるのはやっぱり良い。

・目立ったバグが少ない。

BAD/REQUEST

・移動やシステム上での不便さ。
元々の移動速度がかなり遅く、ダッシュが出来るようになっても大して早くならないのは痛い。
あと、ルーラに該当するアイテムや魔法もなく、旅の扉や乗り物で街と街の間を行き来することになるのでミッションやクエストの遂行がとにかく面倒である。

・フロワロ。
最初はリソース管理やダンジョンの進行ルートでプレイヤーに頭を使わせたり、ダンジョンで一度散らせてから再挑戦させるための要素なのかと思っていたが、ただ単に敷き詰められているだけの邪魔な存在だとわかってガッカリした。

・雑魚敵と戦っても得られるものがほとんどない。
基本的に店売りされている武具の方が強いため、中盤以降は素材による武具開発の意味がほとんどない。しかもその素材のドロップ率がいい加減で、ドロップ率上昇スキルを使ってもほとんど効果を実感できないから悲しくなってくる。
更に、レベル補正があるおかげで経験値も雀の涙という有様である。
こんな状態でエンカウント率だけ高くされても迷惑でしかなく、むしろ鬱陶しいとしか思えない。

・マップが見づらい、または不便。
2Dマップにした意味を全く感じられない。
物の配置がいい加減なのかセンスが無いのかはよくわからないが、2Dマップで進行方向がわかり辛かったり、建物や人物の配置に大きな欠陥があるのは正直どうなのかと思う。
特に、筍が生える竹林では妨害要素も相まってゲームを放棄した人もいるのでは？

・キャラメイクは自由だが、快適にプレイする上での編成は固定されている。
戦闘だけを見れば、とりあえずどういった編成でもストーリークリアは可能。
ただし、戦闘以外の部分で無用なストレスを溜めたくなければ騎士と侍は必須と言っても良い。
自分は騎士と侍が好きでPTに入れていたからまだ良かったが、そうでない人にとってはフロワロや雑魚が非常に鬱陶しく、不快なプレイングを強いられるのではないかと思う。

・アイテムドロップ全般。
上でも書いたが、基本的に雑魚からのドロップ率やスキルがいい加減で素材集めクエストの進行が面倒臭くなっているのと、ドラゴン戦のドロップにガッカリした。
最初はドラゴンから高性能な武具が落ちるのに、中盤からのレアドロップは肉かフロワロシード固定という状態は、はっきり言って手抜き以外の何物でもない。
素人目に見ても、まともに調整できていないか途中で投げたのがあからさまにわかるのは痛い。

COMMENT

ストーリークリアまでに約60時間掛かったが、これは不親切なシステムや時間稼ぎとしか思えない要素によってプレイ時間を延ばされた結果である。
世界樹時代からのファンとしては「夢中になって時間を費やした」と言いたいところだったが、残念ながらこの出来ではあまり褒めようが無い…というのが本音。

致命的な部分があるわけではないが、細かい部分での配慮の無さに少しずつストレスが溜まって行くゲーム、というのがこの作品の全てだと思う。