NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

和風の世界を舞台に、熱いキャラクターたちが繰り広げる冒険活劇を描いた王道RPGです。
概して一本調子のストーリー展開ですが、
想像以上にシリアスな展開が続き、飽きさせません。
声優さんの演技も素晴らしい。物語を盛り上げます。
普通にいけば50?60時間程度楽しめますが、
その間、ダレることなくストーリーが続いていきます。
雑魚敵＆ボスのほどよい強さとエンカウント率のため、
特別意識してレベル上げや金稼ぎをせずとも、
ストーリーを追っていけば自然と進めていくことが出来ます。
戦闘システムはサクサクです。
タッチペン操作は、使いこなせば難易度を下げることが出来ますが、
使わなくても十分クリア可能です。

BAD/REQUEST

古いゲームです。
現在のゲームと比べて、
ことさらに難易度が高いわけではありませんが、
全体的なエンカウント率の高さや、
ダンジョンの意地悪さ（宝箱の配置、行き止まりの多さ等）、
無理が利かない戦闘システム（レベル差があったり装備不足だと攻撃が当たってくれない）、
グラフィックの古くささ・しょぼさ等、
昨今の荘厳美麗で便利すぎるゲームに慣れておられる方にとっては
正直、苦痛となるでしょう。
キャラクターたちも、良い意味で今風でない感じですので、
世界観含め、受け入れがたいと感じる方も多いのでは、と思います。

COMMENT

このゲームは、25歳以下の方及び
スーパーファミコン等１６bitゲーム機をプレイしたことのない方にとっては
古くさくてつまらないゲームだと思います。
パチンコのCMやってんな、なんかきいたことあるな、
キャラよさげだし、評価高いから買ってみっか、
なーんて流れで購入すると
確実に泣きを見ることになるでしょう。

こっからは、おっさん（ぎりぎり20代ですが…いやおっさんですよね）の戯言になってしまいますが、
このゲームは、大・大傑作、でした。
PCEでこのゲームが発売された頃、
ハードを買えなかった幼い私は、
友達が目をきらきら輝かせながらこのゲームをプレイしているのをうらやましく思いながら
更にしょぼいグラフィックのゲームに興じていたのです。
同世代のゲームから比べると、
このゲームは全ての面で傑作と呼ぶにふさわしいゲームだったのです。
ファミコンで「じゅうべえくえすと」というゲームがありましたが、
当時私は、「天外ってじゅうべえをグレードアップした感じのゲームなのかな」と思っていました。
いつの日かプレイしよう、そう思ってから長い日がたちました。
そんな思い出深い未プレイのゲームが、
最新の携帯ゲーム機で、3000円以下でプレイできて
このように素晴らしい内容であったことを非常に嬉しく思いました。
幼い頃の自分の思いは、間違いではなかったのです。

ただ、繰り返しますが、このゲームは、
現在の基準から見れば、クソゲーの部類です。これは致し方ない。
クリアして満足感と達成感に包まれ泣いてしまった私は、
このゲームよりも更に比べものにならないくらいグラフィックがゴミレベルで
吐きそうになりながらプレイしてやっとクリアできるくらいの
最悪なゲームバランスだった「じゅうべえくえすと」ですら普通にプレイできる人間です。
例外、とお考え下さって構いません。

まとめますと、
あまりにも快適になりすぎてしまった最近のゲームに
完全に食傷気味である方のみ、
プレイする価値はあるかと思います。そんな、「過去の大傑作」です。