NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・演出面のボリューム
　イベントの殆どにボイスが入っていて、アニメシーンも予想以上に多く（多分テイルズより多いです）、携帯機なのに据え置き機のゲームをしているような気がしました。
　アニメのクオリティも高く、イベントシーンがより印象的なものになっています。

・キャラクター
　主人公は熱血タイプではありますが頭が悪いわけじゃないので、不快にならず魅力的です。
　仲間キャラも大変個性的で、これはもう幻水シリーズの十八番ですね！

・背景画面
　所々にチョウチョが飛んでたり、細部まで作り込まれていてとてもキレイです。

BAD/REQUEST

・移動のスピード
　とても遅いです！
　その上エンカウント率も高いので、ダンジョンをサクサク進むことが出来ません。

・二画面の使い方
　上画面に風景画を出すのは雰囲気が出て良いかもしれませんが、今居る所の地図を出した方が快適にプレイ出来る筈です。

・買い物や星の印設定画面が使いにくい
　買い物の時は現装備と買いたい装備とのステータス比較がちょっとわかりづらいです。
　もっとシンプルに出来たのではないかと思います。
　星の印設定は、設定すること自体が結構面倒くさい作業です。
　多くのキャラの星の印を設定したい時、上下キーだけでカーソルを合わせなければいけません。
　１ページに５?６人くらい表示して、LRボタンでページ切り替えとか出来なかったんでしょうかね。

・ボイスのオンオフ機能が無い
　戦闘時、あるサポートキャラが毎ターン「皆さん、休んでください」と言ったり、クエスト斡旋所でカーソルを動かす度に某キャラがやたら「どれにする？」「やめちゃうの？」などと話しかけてきたりして、ちょっと五月蝿く感じる時がありました。

・３Dキャラの顔がイラストと違いすぎる
　皆少女マンガ並にキラキラで大きな目をしていて、アップになると見れたもんじゃありません。
　まぁ、アップになるのはバトル勝利時とステータス画面くらいなので、慣れれば問題ないのですが、こんな中途半端に仕上げる位なら２Dで良かったんじゃないかと思います。

・BGM
　OPテーマはなかなか良いのですが、ゲーム中のBGMでは印象に残る曲があまりありませんでした。

・バトルでお金が手に入らない
　お金の主な入手手段は交易で儲けるか、クエストのお礼として受け取るかです。
　バトルでお金が手に入るようにした方がプレイし易いです。

・ストーリー進行がミッション扱い
　本編のイベントをわざわざミッション扱いにする意味がわかりません。
　いちいち「ミッションが登録されました」「ミッションが終了しました」と表示する必要性も感じません。
　現在のミッションはステータス画面でいつでも確認出来るのですが（次にやるべき事、目的地が書いてあります）、ミッションが何も無い時と次にする事がわからない時が重なると、途端に不便になります。
　これよりも、ストーリーのあらすじをいつでも見れるようにステータス画面に設定してくれた方が良いです。

・セーブ
　このシリーズは全ての仲間を集めるのが結構難しいので、複数セーブファイルが必要な方が多いと思いますが、ファイルは二つしかありません。
　中断セーブ機能もなく、フィールドマップでのセーブも出来ず、セーブポイントでのみ出来るようになっています。
　あまりにも不親切じゃないかと。
　せめて、ラスボス直前にセーブさせてくれてもいいんじゃないかと。

・ストーリー設定の説明
　大まかな謎や設定は、ストーリーを進める内に明らかになりますが、細かい所がペロンと流されていて、説明不足を感じました。

・参謀役がちょっとアレ
　今までの幻水で言う軍師ですが、今回は軍師というよりは「博識で、ただ頭の良い子」という感じです。
　このキャラ自体は良い味出してくれてる分、惜しいです。

・戦争イベント
　もう、無いに等しいです。
　戦争してる感じがしませんでした。

・季節設定
　交易にあまり興味が無い方にとっては、季節の移り変わりがあってもあまり実感わかないだろうと思います。
　季節毎に背景が変わったりしたら、どのプレイヤーも季節を感じられたのではないかと思います。

COMMENT

幻想水滸伝はラプソディアとカードストーリーズ以外プレイ済みです。

携帯機ということで、正直あまり期待してませんでしたが、思ってた以上に楽しくプレイさせて頂きました。

ただ今回は、新規ファン獲得が目的なのか、あまり幻水らしさがありません。
中盤は話が盛り上がって「この展開はまさに幻水！」と思いながらプレイしていたのですが、序盤と終盤は、「これ、幻水じゃなくて普通のRPGだなぁ」と思ってしまいました。

システム面で色々不親切な所が目立ちますが、ストーリー自体は良い出来なので、気になっている方は是非プレイしてみてください。