NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ストーリー
２箇所で同時多発的に起きる殺人事件を、コナンと金田一が解決していく…という内容だが、ゲームの「推理もの」の定番の一つである「メインの事件とサブの事件がリンクする」ことがコナンと金田一がそれぞれ別々に行動せざるを得なくなった事態とも上手くリンクし、お互いが出しゃばりあわずうまく両方の事件を解決できるという長所にもつながった事は大きい。
またありえない組み合わせに分かれたからこそ意外なキャラが意外な活躍を見せてくれるシーンも多い（このあたりはゲームを実際にプレイして確かめられたし）。
・熱中度
話の先が気になってぐいぐい読ませる展開は流石というべきか。少しプレイして先を確かめようと思ったらその章の謎を解明するまでは意地でも解決まで進めたくなる位のめり込んだのだし。
また、相関関係のフローチャート作りをはじめとしたプレイヤー自ら能動的に動く特殊捜査があったり、あらすじ機能や証言・証拠・人物をまとめたキーワード機能などのおかげで、プレイをしばらく中断していても流れを把握しやすいことなども熱中度を下げにくい良い配慮だと思った。
・難易度
ちゃんとキーワードを集め、事件の流れや矛盾点によく着眼していれば攻略サイトに頼るまでもなくクリアできる程度の難易度であるため誰でも気軽にプレイできる。一応推理選択問題などであまりにも間違えすぎたり、ミニゲームの「爆弾処理」で失敗するとゲームオーバーになるが、それでもセーブした所（あるいはミニゲーム最初から）からやり直せるのであまり苦にはならない。
他の方が指摘されるように原作に比べると難易度は低めだが、これは連載の漫画とゲームとの違いということもあるので仕方ない部分もあるだろう。

BAD/REQUEST

・システム回りなど細々とした所
セーブデータが２つしかなかったり（行き詰まりにくいのでさほどの問題にはならないが）、スキップ機能やバックログ機能がないのはちょっと頂けない気がした。解決編に至る前に、メッセージで気になったところとかを漫画のように読み返したい、と思うのは心理だろうし。
また、登場人物やミニゲームが「名探偵コナン」寄りになっているのはちょっと不公平だな…と感じたりした。「金田一」サイドからなら金田一フミあたりが出てきてもおかしくないけど、微妙に「コナン」の少年探偵団のポジションに被りがちだし、また金田一側にちなんだミニゲームがあまり思い浮かばない事情もあるのだろうが。
後はＣＶがないことも惜しまれるが、ＤＳの容量上仕方ないと割り切れる部分なので人によっては欠点とは言いにくいだろう。

COMMENT

最初はマガジン・サンデー５０周年にちなんだ一種のファンディスク的なソフト、だと思ってプレイしていたが、ぐいぐいと引き込ませる物語やお互いの原作ではありえないシーンなど、想像以上に楽しませてくれた事で認識を改めさせられたのは確かだ。
両方の作品のファンの人はもちろんの事、片方の作品のみのファンの方も楽しめる作品なので、興味が出たのなら一度プレイされてはいかがだろうか？