NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

作品の性質上、シナリオについてあまり書くとネタバレになりかねないので、少しだけ。
シナリオの構造として、金田一とコナンを交互に操作して互いに影響しあう別の事件を、
ある時は協力し合い、ある時は単独で調べていくことになります。
多くの事件が起きますが、それらが結末にむけて１つの事実に収束していく過程はお見事です。

操作性はごく一部でタッチペン操作のみになりますが、基本的にはボタンでも進行可能です。

それぞれのキャラクターの行動も原作に比べて破綻は無く、キャラクターゲームにありがちな
「口調や性格が全然違う！」ということもありませんでした。
ここはある意味トリックよりも重要な部分だと思っていたので、安心しました。
ただ、コナンの有名な台詞「バーロ」の頻度が少し高かったのはご愛敬。

原作付きのキャラクターゲームは得てして内容が薄くなりがちですが、今作は完了まで１５時間ほどかかり、ボリュームたっぷりでした。

BAD/REQUEST

対象年齢の問題もあるのでしょうが、全体的にトリックの難易度自体は両原作に比べて若干簡単になっています。
その為、どちらかというと真実に驚くというより、証拠を見つけて当初予想の確認をしていくという感覚になってしまいました。

あと、各事件の推理の際にキーワードを選択して答えるのですが、「Aだと思われていたものが実はBであった」というような時でも、まずAと答えて犯人に間違いを指摘されてからBと答える、という展開がいくつかあり、初見では少しわかりにくいと感じました。

COMMENT

とても楽しくプレイさせていただきました。
両原作ともに読んでいますが、違和感なく楽しめ、もし次回作が出るならぜひ買いたいと思っています。
原作抜きにしても、携帯機のアドベンチャーゲームでこのボリュームは他の作品と比較しても遜色なく、純粋に推理アドベンチャーとしても楽しめます。