NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

CPUの思考速度が速い

BAD/REQUEST

・CPUの特徴
指し手が毎回おなじ
オールラウンダーなCPUならば、ほぼ戦型が決まるであろう5手目以降になるとその後は毎回同じように指してくる
つまりその対戦相手のその戦型で勝利した棋譜さえ知っていれば、5手目以降は投了図まで1手もたがうことなく勝利することができる
四間飛車や中飛車が得意な相手だと、たとえそのCPUが先手でも指してくる初手は毎回同じ、つまり初手から投了まで全て同じ進みで勝利することが可能

成り駒付近に自分の持ち駒をつぎこみ、それらをみな成らせようとする傾向にあり、そのスキにこちらの玉はゆうゆうセーフティゾーンに逃げることができたりする
これは持将棋を狙ったものではなく、こちらの玉の逃げ道を塞ぐよりも、成り駒をたくさんつくって、数で追い立てようとしているようだ

角交換した後に角を打ち込むところがおかしい
おそらく5手先は読んでいるが、7手先は読んでいないのかもしれない
そのため、角が序盤でタダで取られたり、他の駒もタダ取りされるようなケースが少なくない

・棋譜の保存ができない
終局後にはその一局の棋譜が再現できるが、任意の局面から始めたりはできず、タイトル画面に戻るともうその一局の検討はできなくなる
皮肉なことに、CPUの指し手が毎回同じなため、任意の局面から始めたいと思えば、そこまでの棋譜さえ覚えられていれば再現できてしまう

・「待った」がない
将棋ソフトでこの待った機能の賛否はけっこう分かれるかもしれないが、携帯ゲーム機でお手軽が売りなのだとすれば、この機能はあってもよかったと思う

COMMENT

BAD項目ばかり並べ立てていますが、個人的にはこのゲームがDSソフトの中で一番の長寿命でして、プレイ時間はゆうに100時間を超えています
携帯ゲームの将棋ソフトでお手軽ということもあり、一局の短さなどからついつい手が伸びて、気づけば3局（≒1時間）くらいやっている次第です
段位もちゃんとあり、昇段条件は対局数か勝利数かはわかりませんが、現在8段まで確認できています（ただ名人挑戦は実際とは違い最短で5段か6段くらいでできるはず）

評価点数はオリジナリティやグラフィックス・音楽などが低いですが、将棋ソフトにこれらはほぼ不必要と考え低くせざるをえなかったため、これに伴って総合評価も低くなっています
でも満足度は高いです
参考までに、私の棋力はだいたい3?7手先を読むくらいのレベルです

新手を考えたいとか、CPUにだんだん強くなってもらい、それとともに自分のレベルアップを図りたいとお考えのかたにはオススメできません
私ぐらいの棋力で、かつ将棋好きで、暇なときにちょっと時間つぶしできるものが・・・、そういう目的であれば文句なく買いだと思います
ただ、他の携帯ゲーム将棋ソフトはプレイしていませんので、他の携帯将棋ゲームのほうで優れているものがあったとしても、不思議はありません