NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・カードゲームの新境地

根っこにあるのは、カードゲーム特有の戦略性である。それに付随する形でRPGの成長要素が加わっている。こと対人戦においては、RPG要素のカンストが求められてしまうだろうが一人プレイ時にキャラを成長させる事は非常に心地よい。カードゲームとしても、カード（ミスティッカー）は脇役で、主役はキャラクターというのが新鮮。こう書くと、なんだか味気ないゲームのように感じる人もいるかもしれないがプレイすれば分かる味がある。出し尽くされたカードゲームだが、こういう形で新しいものに変えたかといい意味で唸らされた。


・戦闘のテンポの良さ

カットインなどの演出も多々入るが、なんてことはない。タッチでポンと飛ばせる。


・キャラクターの個性

カードゲームというと、ただひたすらバトルを繰り返しカードを手に入れデッキを組むというのが通常の楽しみ方です。このゲームも究極の話そうなりますが、所々で入る演出やイベントが楽しい。燃えるイベント、笑えるイベントがあり、キャラクターの個性が光ります。プレイしていて、とにかく楽しい。キャラクターのやりとりを見ていると、思わず顔がほころんでしまったり、泣きはしませんでしたがいい話だなというイベントもあって、しっかりとした世界観を感じることが出来ます。


・奥の深い戦略性

特にタッグバトルにおいては、戦略の幅が広がります。敵のどちらを優先的に倒すか、また仲間を活かす為のカード采配など色々と頭を使います。その分自分の思い描く展開が出来たときの快感は言い知れぬものがあります。カード自体種類も豊富ですし。


・手ごわい敵

なかなかに一筋縄にはいかないボスがいます。はじめ、負けイベントかと思って負けたらゲームオーバーになったりしました。それでもデッキを見直せば勝てるようになっていますので、勝てたときは喜びもひとしお。


・MAPの美しさ

びっくりするほどMAPが美しい。DSで一番かもしれない。
このゲームではあまり関係ない部分です。しかし、良いに越したことは無い。

BAD/REQUEST

・タッチペンの強要

戦闘時にタッチペンを使用する事に関しては、テンポが良くなるので良いことだと思いますが、フィールド画面で、たまにボタン操作を受けつけなくなる事があります。あれは、いかがなものかな、と。瞬間瞬間なことなのでほとんどストレスにはなりませんが、なんで、ここで？という場面は多々あります。


・デッキ構成時のインターフェース

デッキ構成時カードの効果を見るためにはタッチし続けLRを押さなくてはなりません。正直面倒です。確かに、この方法は画面を広く使う上では、かなり有効な方法ですし、システム的に仕方ないかもしれません。ですが、デッキ構成時の画面を従来の画面表示verと下画面の絵を文字にして箇条書きにして上画面にカード情報を表示するといったverを用意して欲しかった。これでも煩雑になりそうですが･･･。


・カードの絵が味気ない

個人的には、これに不満は感じませんがステッカーチックなので絵が味気ないです。可愛いカードやギャザリングのような美麗な絵が好きな方には残念な要素かもしれません。


・売り上げが伸びない（12/16現在）

ソフトのせいではありませんが、売り上げが伸びていないのでwi-fiがいまいち盛り上がりません。ここが盛り上がればDSのキラーソフトになりえるのではないかと思うのですが。

COMMENT

カードゲーム好きでDS持っている方は、キャラゲーだと思わず手を出して欲しい作品です。作りが丁寧で複雑なシステムも、プレイすればしっかり理解できるようになっています。不満点も正直微々たるものですし、DSで手放しにオススメできる素晴らしいソフトです。