NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・戦闘時のキャラクタの細かい動作がドットパターンできれいに表現されています。
・ストーリーが細かく断片的であるため、適度に遊ぶ時間を区切って楽しめます。
・移動が自動的にダッシュになる、戦闘後の演出がカットできるなどスピーディーなプレイが可能です。
・戦闘の行動順序を変えることが出来ることで戦略性がいくらか増しています。
・特殊攻撃の装備に幅があり、プレイヤーごとに独自性を持たせることが出来ます。
・時折入る一枚絵のクオリティが高く、演出として効果的に挿入されていて好印象です。
・勇者日記のおかげで、プレイが中断しがちな人でも再開しやすく出来ています。

BAD/REQUEST

・システムのほとんどがどこかで見たことのあるもので、ほとんど目新しさはありません。
・戦闘が簡単でレベルあげも基本的に要らないのにエンカウント率が高く、イライラすることも。
・あからさまに使えないキャラがいたり、同じような系統のキャラがいたり、パーティーのバランスに欠いている感も。
・ストーリーに起伏がなく、最後の最後まで盛り上がることなく唐突に終わってしまいました。
・一瞬で終わるシナリオがいくつかあり、そこは分ける必要があったのかな？と疑問を覚えました。
・主人公の一人（ティオ）がいじめられたりバカにされたりしすぎて、みていて気持ちが良くなかったです。
・後半で突然仲間になる何人かのキャラは使いどころが難しかったです。

COMMENT

やりたいことは「短時間に」「サクサクと」なんだと思いました。そこは良く出来ていると思います。
ただ、それだけです。目新しさもないし、お話もお世辞にも良く出来ているとはいえません。
丁寧なのはわかりますが、それだけでは今の時代のRPGとしては寂しい感じがします。

上下の画面に空の敵と地の敵を分けたのなら、なぜ地上戦用の技を用意するとか、空の敵に有効な武器があるとかしなかったのでしょう？
専用武器を各キャラに設けたのなら、なぜ全体攻撃が得意な武器とか、連続系のスキルが多い武器とか個性をつけなかったのでしょう？
そういう個性がキャラの個性にもつながり戦闘はもっと楽しくなったのではないでしょうか？

ストーリー面でも無理やり感が強い場面が多かったり、盛り上がりに欠けたりしたシーンが散見されました。
詳しくは避けますが、特にあのラストは・・・もっと巨大な敵がいると知らしめておきながら最後は自分で戦わないってのはどうでしょう？

丁寧さも確かに大事ですが、このゲームはここ！ここがいい！っていう部分は僕には見当たりません。
残念ですが普通に良く出来た普通のRPG。それ以外の何物でもないという感じです。