NintendoDS mk2 :: ビタミンY レビュー

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ビタミンY レビュー

発売元	D3パブリッシャー（オフィシャルサイト）
発売日	2008/10/30
価格	4,410（税込）
レーティング	【Ｂ】12歳以上(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	恋愛アドベンチャー

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
3pt	3pt	1pt	2pt	3pt	2pt	2pt

総合点
48pt

GOOD!

・個性あるキャラクターを、さらに引き立てくれるストーリー
↓　
　物語は「会話→ミニゲーム→会話」と繰り返されて
いくのですが、各キャラクター達がこれまでのPS２や
ドラマCDなどで培ってきた、生き生きとした「個性」が
しっかりと現れていて、「キャラクターが生きている」
という感じがしっかりとして、面白かったです。

攻略キャラクターごとにストーリーや
笑いどころ、がまったく違うので、
全員ぶんのストーリーをプレイしても、
「あれ、これ他のキャラの話や設定と
まんまかぶってんじゃん…」なんてことはありませんでした。

キャラクターが愛され、作り込まれている作品は
本当に貴重だと思うので、「Vitamin」シリーズは
キャラクターとシナリオのパワーや面白さが
溢れています。

・スタイリッシュな絵柄が、キャラクターに馴染んでいる！
↓
　PS2版で最初に発売された時、「スタイリッシュ！！」と
唸らずにはいられないほど魅力的な絵柄で、
ジャケ買いを決めたほどなのですが、ＰＳ２版を
実際プレイしてみると、「一枚絵の決めシーンでのスチル」が
妙にバランスが悪かったり、なんだかロマンスや
甘さに欠けるなあ、と少し残念に思いましたが、
絵師さんがVitaminキャラを描き慣れたのでしょうか、
キャラのスチル絵はスタイリッシュを崩さず、
それでいて、バランスに違和感を覚えないのが好印象でした。

BAD/REQUEST

・極端に少ないキャラクター・ボイス
↓
　基本「会話・ミニゲーム・会話」で繰り返され、
一人７章で構成されている作りなのですが、
「会話」シーンでのキャラクター・ボイスは
「一切」（！！！！）ありません。

ボイスはミニゲームと、スチル絵をタッチした
時だけに発生するので、なんだかがっかりです。

・３つしかない、セーブ数
↓
　攻略キャラクターは６人いるのに、
セーブ数はその半分の３つしかなく、
「なんで！！！？？」となりました。

・チュートリアルのない、ミニゲーム
↓
　ミニゲームをクリアしないとストーリーが
進められないのですが、そのミニゲームは
ぶっつけ本番でプレイさせられ、チュートリアルが
存在しないので、「え？？え？？このミニゲームは
何をどうすればクリアなの？？」と思っている
うちに時間切れで終了、となってしまうことが
多々ありました。
　せめてミニゲームに入る前に、軽い練習を
させてもらえれば、と思いました。

COMMENT

おそらく「VitaminX」シリーズをプレイした方に
向けられた「ファンサービス」的なミニゲーム
なのかな、と思います。

「VitaminX」本編をプレイしていなければ
そもそもストーリーが分かりづらいですし、
ドラマＣＤを聞いていないと「？？？え？誰、
誰のこと言ってんの？？誰の話？？」と
なってしまう時がいくらかあります。

キャラクターの裏設定である、
家族構成などがドラマＣＤその他の媒体
などで発表されており、そのすべてを
網羅した状態でないと、「名前だけ出てきた
メインキャラと深い因縁を持つ人物」の
正体がさっぱり分からないのも不親切になっています。

また、VitaminX、続編であり
次回作「VitaminZ」に向けての軽い
ツナギ的作品だと思います。

VitaminXエボリューションがDS移植だったので、
この「VitaminY」もDS移植だったのでしょうが、
ここまでボイスが無くなるくらいなら、
エボリューションの段階から、
「VitaminシリーズはPSP移植！！」と
して欲しかったです。（恋愛シュミレーション
ゲームとして楽しめる、一番の「キャラとの会話」の
際に、一切のボイスがないなんて、寂しすぎるにもほどがあります！）

プレイしなくても次回作「VitaminZ」には問題なく
入り込めると思うので、VitaminXに登場する、
「学生姿」のB６や
（VitaminZでの出番がどうなるか分からない）T６の
ファンだという方が購入されるのが良いか、と思います。