NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・メタルマックスシリーズを出した。
　何かと不遇なメタルマックスシリーズをDSでも出した点が評価出来る。この作品の純粋な良い点はこの一点につきる。

・武器の攻撃範囲に、「扇形」「貫通」「範囲」「敵二体」を新しく追加した。

・戦闘が、SFC以前のようにサイドビューに戻ったこと。

・「シャシーのタイプ」の変更が加わった。

BAD/REQUEST

・致命的なものも含め、バグが多い。
　ダンジョン内でのフリーズをはじめ、あらゆる場所でフリーズする。存在しないモンスターの討伐依頼がある、一部アイテムが入手できないなど致命的なバグが多く存在する。購入前にはバグ情報の確認を推奨する。

・戦車がカッコ悪い。
　戦車が作品の大きな魅力なのに、デザインがあまりに酷い。特に伝説系のシャシーの一部、SE系の武器が残念。中途半端な3Dが拍車を掛けている。

・戦車に対するこだわりが感じられない。
　戦車の魅力が激減。
　まず、攻撃のエフェクトが出る部位が異常。FCの一作目ですら、主砲の弾丸はきちんと主砲の先から出ていたが、今作は戦車の中心から攻撃エフェクトが出る。
　次に戦車のキャタピラや車輪が動かない。これにより移動の際、戦車がマップを滑っているようにしか見えなくなった。

・戦闘に参加できる戦車が一台のみ。
　一台に二人で乗り込むスタイルになっている。また、二人で同じ武器を選択できないので、一人目と二人目で武器を変えなければいけない。

・操作性が悪い。
　タッチペンによる入力しか受け付けず、非常に操作性が悪い。細かな操作が要求される事もあり、思い通りの操作が出来ない。

・NPCの頭が悪い。
　戦闘で効率の悪い行動を取るので、しばしばプレイヤーの邪魔になる。

・全体マップの移動が変更され、地域間の移動ルートが指定された。
　イベントを起こさなければ、新しい地域へのルートが出ないので、自由度が無い。

・一作目の続編という設定。
　一作目の主人公の息子という設定で、主人公に果たすべき目的がある。メタルマックスシリーズの魅力である自由度が無くなり、ストーリーを追うゲームになった。

COMMENT

今作で褒める点は、メタルマックスシリーズを出したという点のみである。
作りも雑で、バグも多い。またメタルマックスシリーズの大きな魅力である、戦車と自由度の魅力が無くなった。システム面においても、タッチペンによる入力を全面的に採用しているので、操作性が非常に悪い。

ストーリーを追わせられているという窮屈感があり、一作目のキャッチコピー「竜退治はもう飽きた」の精神をこの作品には感じられない。

戦車の魅力も激減だ。主砲の弾は主砲から、副砲は副砲から、きちんと出して欲しい。戦闘にも一台しか参加出来ず、牽引車を含め二台しか連れられない。

キャタピラさえ回らず、腹から弾を打ち出す戦車からは、力強さも、泥臭さも感じない。荒野の風を纏い力強く吼える、荒廃した世界における強力な相棒、それが戦車であったはずだ。躍動感にあふれ、頼もしかったあの戦車達は何処へ行ったのか…残念だ。

シリーズ初見の方には、とても薦められない。