NintendoDS mk2 :: アルカイックシールドヒートレビュー

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アルカイックシールドヒートレビュー

発売元	任天堂（オフィシャルサイト）
発売日	2007/10/04
価格	5,800（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon ／ YouTube
タギングトップ3
タイトル概要	シミュレーションRPG

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
3pt	4pt	3pt	2pt	2pt	0pt	2pt

総合点
43pt

GOOD!

-グラフィック4
　ＤＳとしては殆どがかなり綺麗でした、ムービー、戦闘画面、会話立ち絵など。
MAP画面のチビキャラは普通。

-音声3
雰囲気には合ってると思うので曲のチョイスは結構、良い部類じゃないでしょうか

-オリジナリティ3
　射程距離・バラバラのユニットで小隊扱いの概念は面白いと思います

BAD/REQUEST

-熱中度2・満足度2・快適さ0

-タッチペンオンリー
　操作の98％がタッチペン専用でＬＲによるカメラアングル変更以外はボタン操作非対応
コマンドメニューなどのインターフェイスはビジュアル重視、雰囲気重視で
タッチペンを前提とした本作に限っていえばスマートとは言い難い劣悪なデザイン
そのデザインはタッチペンを前提とした故に機能美は皆無　

タダでさえ小さい画面で更に細く、短いコマンドパネルをタッチしなければならない
　目が痛いです
斜め上から見下ろすカメラアングルの為、真上から見るＦＥやスパロボに比べマスが狭く表示されるので移動時にマスのタッチ操作を強要されるのは非常に苦痛
移動力の関係上、画面外まで移動するケースも多々あるので尚更です
そもそも、画面スクロールを必要とするＳＲＰＧにタッチパネルというアクション自体が無益百害

本作の発売の数ヶ月前にはＧジェネＸＤというタッチペン専用のＳＬＧという前例があったにも関わらず同様のシステムで改善しようと思わなかったのでしょうか
余所の会社の失敗作の情報くらい普通に耳に入ってくると思うのですが･･･

-セーヴメニュー
セーヴするたびに「タイトルに戻りますか？」と聞いてくるのが無意味です
「ゲームを終了しますか？」ならまだしも、タイトルに戻る利点がこのゲームには有りません
FEと同じメーカー故の脊髄反射的にとってつけただけの形骸としか感じられません
さらに「?か？」にNOを選択したところでセーヴメニューコマンドが表示された状態に戻ります
セーヴし終わった直後にセーヴメニューに要が有る筈もなく、画面右下の「戻る」を押すという二度手間を余儀なくされます
セーヴくらい普通にさせてもらいたいです、プレイヤーに余計なチョッカイ出さずに。

-スティール(アイテム強奪技能)
敵キャラにアイテムを奪ってくるモンスターが居る
しかも、撃破しても回収不可、そして頻繁に群体で参戦
3匹小隊なのにバラバラで行動してくるので一戦で全滅させづらいケースが有る(射程距離が足らない)しかも、守備力が高いのでダメージが他の敵の半分程度

-出撃準備
装備変更、パーティ編成、ショップ、召喚、合体などの項目が全て出撃前にしか出来ません(ＭＡＰ上で出来ない)
推敲しながら編成しなおそうと思うと準備画面ではセーヴできない為やり直しに無駄な手間が掛かります
こういうスパロボでいうところのインターミッション部分はシステムの性質的にみて独立させるべきだと思います

-エンゲージシステム
小隊で一緒に戦った「灰の戦士」(一部のメインキャラを除く、召喚用使い捨てキャラ)は隊長(隊長はメインキャラ枠)に吸収合体させることが出来ますが好感度を上げないと合体できない割りに上昇率はお粗末です
数百規模のパラメータに対し、2,3上がる程度ではメリットが弱すぎます
合体して減った人員は金さえ支払えば進み具合にあわせた相当レベルで再召喚出来ますが、それまで灰の戦士が蓄積した技熟練度等が犠牲になることを考えるとせめて10点くらいは上げてくれてもいいのではと思います

-戦闘など
戦闘シーンスキップ不可で逃亡か全滅まで続く上に小隊バトルなので戦闘が長い
敵ターンの戦闘は相手が1ターン一方的に一撃してくるのみ
射程距離の概念は面白いが、極端に配置が離れてても強制参加されるのは実戦のバランス的にも
ビジュアルイメージ的にも納得行かない
ちなみに同じ小隊に所属していてもユニット自体は操作が独立しており、戦闘以外は完全に別行動です
例：MAPの右端で戦闘開始→アイテムを拾いにMAP左端に居るキャラが参戦してくる
折角、指揮範囲が設定されてるんだからその範囲だけで参戦すれば充分だと思います

なお、敵との相対距離1?3が白兵の標準射程、1?6までが射撃、魔法の標準射程、7以上は白兵武器のキャラは「投石」となり、距離が遠いほど武器の威力軽減され、命中率が低くなります
つまり、魔導師系の打たれ弱いキャラはやや離れた位置で参戦すれば魔法は射程6なので白兵系に対し有利に戦えるということです
とはいえ、敵ターンの攻撃は反撃が出来ず
自ターンでも攻撃を仕掛けることが出来るのは戦闘コマンド選択するキャラから見て、射程4以内なので結局のところ敵にとって有利な戦闘システムになっています
あと、戦闘自体はSRPGじゃなくてRPGそのものです