NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

2作目にあたるものの、主人公ごとにABXYのボタンを1個ずつ
完全固定で割り当ててしまうアイデアにはまだまだ新鮮さを感じられた。
パズル、アクション、RPGの3要素がうまく絡み合ったゲームデザインの中で
どれが誰のボタンであるのを一貫して意識させる操作系になっており、
自然と4人分の区別が身についていくし、操作キャラに愛着を持てる

戦闘シーンの敵の攻撃がかなり豊富になり、ドット絵アニメがよく動く。
避け放題で簡単すぎた前作よりも遊び応えを感じた。
後半につれて前作同様にパズルを複雑にしていくための追加アクションが
増えていくが、こちらは小奇麗に整理されて切り替えのストレスが減った。

BAD/REQUEST

ゲーム部分の水準は高い反面、マリオにしては世界観が薄暗かった。
敵勢力のゲドンコ星人が残忍狡猾で、従来のようなマヌケな愛嬌が足りない。
イベントの運びそのものや主要キャラは確かにコミカル進行ではあるが、
各地の舞台は結果的にシリアスものRPG並のボコボコな被害を受けてしまう。
グラフィックに可愛げがある分、この容赦のなさには違和感がぬぐえない。

他にはブラザーアイテムがずいぶん大量に持ててしまうこと。
巧みなコマンド入力により数倍のダメージを狙うための消費アイテムだが、
出だしで入力を躓けば当然目もあてられない。しかし最初はまずもって失敗だ。
苦手意識を感じたまま数十個ずつ溜まっていき、
後半ボスを連続使用で押しきるためのアイテムになってしまった。

COMMENT

クリア時間はマップを満遍なく歩いて18時間くらいでした
ACTもRPGも好きな人、前作を楽しめた人には問題なく薦められる作品ですが
キャラクターやストーリーに惹かれての場合は上で挙げたような注意点も。
物語の柱として過去と現在の時間移動の要素がありますが、
タイムパラドックスネタを期待されると残念ながら肩透かしを食います。
マリオと赤ん坊マリオを競演させるために用意した設定の意味合いが強く、
あまり複雑なことは考えさせない物語になっていますね。