NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

楽しめた。
面白い小説を読んだような思い。


全編の雰囲気はいかにも「ハードボイルド」な感じで統一されており、ある種「クサイ」話が多い。
ちょっとした心のすれ違い、一つの目的に向かってひたむきに向かおうとする心…と言う一昔前の人情モノ風味がストーリーの土台になっているように見えるし、場面場面を切り取っても、過去にどこかで見たような雰囲気のシーンがある。
また、神宮寺がいちいちピンチに陥ったり、もうそれ、脚本家が拷問シーンを入れたかっただけだろ！みたいなところも見られる。

大抵のゲームではそれがマイナスになるが、こと神宮時シリーズの場合は「それでこそ！」というか、水戸黄門とかゴルゴ13とかを見ているような安定が感じられる。


また、そういったお決まりゆえ、推理モノとしてはあまりに平易だが、そこそこ意外な展開もひとつふたつあり、飽きさせない。

アプリ移植版は大体１時間半で終わるので、寝しなにプレイするとやや長いくらいで丁度良い。

BAD/REQUEST

絵がどうも気に喰わない。
イラストが寺田克也氏担当では無くなったようで、素人フラッシュ並のアニメーションはもちろん、一枚絵すらどうも陳腐だ。
また、謎の事件簿の絵もＰＳ、ＳＳ時代のほうが可愛らしかったように思う。

ユーザーインターフェイスは悪くないが、「はい　いいえ」の場合はＢボタンでいいえを選んだ時と同義であった方が親切。
それから、スタッフロールはスキップできるほうが良い。


“きえないこころ”については、何と言うか、なぜ、そんな、まわりくどく且つ誤解を招きやすい方法を採るのだ…と言う気がしないでもないが、ラストの演出が光っていたのでまあいいや。

後は、一度クリアするととてもやり直す気にはならない点か。

COMMENT

ゲームオーバーにならない、というのは、まあ、いいのかもしれない。
しかし、どんな間違い選択肢を選んでもなんとかなるというのは、ちょっと滑稽か。

例えば暴漢との格闘シーンで、不正解である攻撃を選んでも、
「何かしようとしたか？」「いや…まだだ…」
が繰り返されるだけ。

これはこれでおかしみが出るので、なんともいえないところだと思う。